東広島市、広島大学で「学びのワーケーション」を開催

東広島市、広島大学で「学びのワーケーション」を開催、産学官連携の可能性を探るプロジェクトが始動

東広島市は11月12日、大学の教育・研究資源を活かし、イノベーションを起こす最先端のまちを目指すため、企業・大学・市の連携の可能性を創造する新プロジェクト「Town & Gown (タウンアンドガウン) プロジェクト」をスタートした。その足がかりとしてこのたび、11月28日〜12月7日に広島大学の最新の研究や専門授業の学び直しなどを体験できる最大10日間のワーケーションイベント「学びのワーケーション」を開催する。

東広島市は、広島県のほぼ中央に位置。周囲を標高400~700m前後の山々に囲まれた賀茂台地や日本海・瀬戸内海へ続く水源、瀬戸内海に面する沿岸部を有しているほか、国立大学・広島大学を中心にまちづくりがなされており、国際学術研究都市としても知られている。

このたびワーケーションが開催される広島大学は、12の学部と4の研究科を持つ総合大学だ。同大学では、住友商事やソフトバンク、フジタなどの民間企業との共同研究を開始しており、アメリカのアリゾナ州立大学/サンダーバードグローバル経営大学を開校するなど、多角的な取り組みを行っている。

国立大学・広島大学を中心にまちづくりがなされている東広島市

今回のワーケーションでは、大学の講義に参加し大学教育・研究資源を理解する「リカレント教育(大学講義を視聴する)」、研究室を訪問し最新の研究に触れ、研究の取り組みを理解する「研究室訪問」、広島大学に通う学生との交流を通じて、学生からみた大学・社会を知る「学生との交流」の3つのイベントを通して、気付きと学びの場が用意される。

休日は、東広島市の観光資源である日本酒や自然を知るツアーを開催予定。現地ガイドによる酒蔵通り訪問などを通し、町の歴史などを学ぶ。さらに、自然が多い東広島の特長や、山に囲まれた昼夜の気温差を活かした農作物作りについても知ることができる。

休日は、東広島市の観光資源である日本酒や自然を知るツアーを開催予定

開催日程は2021年11月28日(日)〜12月7日(火)の全10日間(うち5日間以上の参加が必須)。定員は10名で、参加条件は広島県外の事業所に所属しており、市と大学の連携に興味がある方や同イベントについて積極的にSNS等の発信できる方となっている。

参加費用は無料で、参加者の往復交通費(上限4万円)の補助があるほか、宿泊地についても大学構内の研究者用の滞在施設を無料利用できる。なお、募集締切は2021年11月20日(土)まで。

「学びのワーケーション」滞在スケジュール1
「学びのワーケーション」滞在スケジュール2

大学卒業後、社会人として日々業務に励む中、最先端の知識を身につけ業務に活かしたり、自身の知見を深めるため、大学での学び直しを希望する人は多い。このたびのワーケーションは、そんな大人の学びたい意欲を叶えてくれるような画期的なイベントとなるだろう。

【参照サイト】東広島市

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松岡 のぞみ

大手住宅情報サイトや求人サイトの制作経験後、ホテルメディアの運営からインタビュー、記事執筆、編集までを行う。趣味はスノーボードと旅行・温泉。暇さえあれば一人愛車で各地に走り、現地の人との交流やグルメを楽しむ。モットーは「旅は心の洗濯」。