Airbnbは3月2日、同社が2月初旬に実施した「国内感染拡大収束後の未来の旅行に関する意識調査」についての調査結果を発表した。本調査は、新型コロナウイルス収束後の旅行への意欲を明らかにすることを目的とし、日本国内の1,008人を対象に2021年2月4日から8日までオンラインで行われた。
このたびの調査結果では、新型コロナウイルス感染症の収束後の最初の旅行は誰と行くかの問いに対し、63%が「パートナーや家族と一緒に行く」と回答。また旅行の頻度については、55%が「1年に2回以上の複数回の旅行をしたい」と回答し、コロナ禍において難しかった旅行への高い意欲を示す結果がみられた。一方で、2021年の自身の旅行計画の状況に対しては39%が「2021年に旅行をするとは思わない」と回答し、2021年中に状況が改善すると考える人は多くなかった。
収束後の旅行に費やす金額については、全体の52%が「3万円以上を費やす」と見込んでおり、高い消費意欲がうかがえた。行き先については、40%が「自然に近い場所」、次いで32%が「自分の居住地からほど近い、車で行ける距離内」と回答し、人混みを避けつつ自宅からそう遠くはない自然のある場所を求めている傾向がみられた。
また、宿泊施設を決定する際に重要視するものとして、どの世代でも「手頃な価格」が65%、「安全性や衛生規定がしっかりしていること」が42%と高かった。加えて35歳以上では「心のこもったもてなしの心とアットホーム感」を求める傾向にあり、反対にGenZ世代、ミレニアル世代では「設備(プール、キッチン、暖炉など)」を重要視する傾向にあった。
最後に「コロナ禍における日々の生活の中での人々との繋がり」について、55%が「繋がりはやや・非常に弱まった」と回答した。特にGenZ世代は66%と世代別でもっとも高く、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により日々の暮らしが大きく変化したことがうかがえる。
このたびの調査結果をうけAirbnb Japan代表取締役の田邉泰之氏は「今回の意識調査でも人々の衛生面の意識は非常に高いことが明らかになりました。Airbnbでは、昨年強化した清掃プログラムのもとで1軒まるごと借りることもできる宿泊先が多く登録されていますので、三密を避けながら旅行を楽しんでいただけると思います」とコメントしている。
コロナ禍での外出控えが続くことで人々の旅行への意欲は高まる一方、旅行先の衛生面については懸念される状況だ。今後も宿泊施設ほか観光周辺領域の施設では徹底した衛生管理と安全面への配慮が求められそうだ。
【参照ページ】「国内感染拡大収束後の未来の旅行に関する意識調査」を実施 ~パンデミック収束後の旅行は、「つながり消費」旅で身近な人と一緒に!~
【関連ページ】Airbnb(エアビーアンドビー)
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(Livhubニュース編集部)
松岡 のぞみ
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