APAMANグループで民泊運営を行う株式会社グランドゥースが、普通株式の44%を、APAMAN株式会社の連結子会社であるApaman Property(アパマンプロパティ)株式会社から、丸紅株式会社および丸紅の完全子会社である丸紅リアルエステートマネジメント株式会社に異動することに9月26日付で合意したと発表した。
グランドゥースは、2017年より東京、大阪を中心に民泊施設の運営を手掛ける企業だ。日本一の民泊運営会社を目指し、民泊施設数の拡大とともに運営サービスの向上を図り、今年4月には、楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社と運用代行パートナー契約を締結するなど、堅調に事業規模を拡大している。
一方、丸紅グループでは、以前から、開発・収益物件のソーシングやファンド組成などのアセットマネジメント事業、企画開発プロジェクトマネジメント、施設管理、仲介などの機能を有しており、これらを相乗的に活用することで、収益規模の拡大とオペレーションを伴う新規分野の開拓を検討していた。また、訪日客数の急増等により、高い市場成長を続けている民泊分野においても、かねて参入機会を検討していたという。
このたびの普通株式異動によりグランドゥースは、旅行者向け旅ナカサービスの展開や民泊施設へのスマートホームの導入等、丸紅グループとのシナジーによる新しいサービスを創出することで、さらなる企業価値の向上を目指す。また、APAMANと丸紅は「HOME IoT」に関する共同検討もあわせて開始する。「HOME IoT」サービスをAPAMANグループの賃貸物件に試験導入しながら、事業開発を進めていく構えだ。
現在開催中のラグビーワールドカップや、来年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控える今、宿泊、観光業界以外の企業も訪日客向けに新たな事業を展開すべく新規参入を図っている。こうした企業間の強みを活かしたシナジーにより新たなサービスが生まれ、より一層、利用者の体験が豊かになることを期待したい。
【参照ページ】民泊運営会社である株式会社グランドゥースへの出資参画およびAPAMAN 株式会社とのHOME IoT に関する共同検討の開始について
【コーポレートサイト】株式会社グランドゥース
【コーポレートサイト】丸紅株式会社
【コーポレートサイト】APAMAN株式会社
(Livhubニュース編集部)


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