東京都は6月27日、国籍または地域別に訪都外国人旅行者の行動特性をまとめた「平成30年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査」の結果を発表した。
今回の調査対象者は平成30年1月から12月までの訪都外国人旅行者で、12,893票の有効回答数をもとに集計された。
訪都回数については「2回目以上」のリピーターが51.2%と全体の半数を超えた。訪都目的は「観光・レジャー」が73.5%でもっとも多く、訪都中に行った活動は「日本食を楽しむ」と答えた旅行者が89.5%と約9割を占め、66.8%で2位だった「日用雑貨等のショッピング」を大きく引き離した。
訪問先としては、半数を超える55.4%の「新宿・大久保」が1位、次いで「銀座」が48.9%、「浅草」が45.0%となった。しかし、20の国・地域のうち、東南アジアや欧米豪地域など12か国が「渋谷」を1位に挙げている。
訪都の満足度については、「大変満足」が44.9%、「満足」が45.2%、「やや満足」が5.3%となった。これらを合わせ95.4%が満足しているという結果からも、訪都満足度の高さがうかがえる。さらに項目別満足度については、1位の「おもてなし」に次いで2位の「食事施設」、3位の「観光施設」までがすべて80%以上の高い満足度となった。
なお、東京への再訪問については「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせ94.7%が再訪の意向であると答えている。
平成30年の訪日外国人旅行者数は過去最高の約3,119万人、うち東京都を訪れた外国人旅行者は約1,424万人となり、訪日外国人の約半数が東京都を訪れたことになる。交通利便性の高さや観光資源の豊富さに加え、衛生的であることが外国人旅行者にとって東京の魅力となっている一方、「外国語対応能力」の低さは今後も課題だ。
東京オリンピック・パラリンピックを来年に控える今、「特定技能」等の活用により外国語対応力が上がることが、訪都外国人観光客を一層伸ばしていくカギとなるだろう。
【参照ページ】平成30年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査の結果
【参照ページ】平成30年訪都旅行者数等の実態調査結果
(Livhubニュース編集部)
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