『世の中に「好き!」を増やしていく』をミッションに、「ファンベース」という概念を正しく誠実に広めるため、野村ホールディングス株式会社、アライドアーキテクツ株式会社、佐藤尚之3者の合弁会社として2019年5月に発足した株式会社ファンベースカンパニーは8月3日、自治体や観光、地域に関わる事業において地域のファンの感情を可視化でき、ファンと寄り添いながら「ファンベース」を実践していくためのサービス「ファンベース診断(地域版)」を提供開始したと発表した。
2020年9月より同社が提供開始した「ファンベース診断(企業版)」では、企業や商品・サービス・ブランドについて、ファンの感情のステージ、ファン度、自社の強みとなる価値、推奨意向などファンの今後の意向などを測ることができる。また、「価値」と「意向」の相関分析や、購買等の「行動データ」と「ファン度」のクロス分析を行うこともでき、これまで数十社の利用実績を誇っている。
「ファンベース診断(地域版)」は、商品・サービス・ブランドについてだけでなく、「地域の価値」や「地域のファン」について深く知りたいという自治体や企業からの声をもとに開発をスタート。地域のファンに寄り添っていきたい自治体や企業が地域のファンの傾向を知り、ファンが愛している価値などを軸に施策の検討や効果検証などをサポートするサービスとしてこのたび提供開始に至った。
「ファンベース診断(地域版)」は、「ファンベース診断(企業版)」で得た知見をもとに、設問を地域版向けにカスタマイズし、地域の様々な価値が可視化できるように設計。約30問のアンケートをもとに、ファンの感情が5段階のどのステージにあるのかを確認し、その分布を一目で見ることができる【ファンステージ】、アンケート回答者を表にマッピングしどれだけ「コアファン」や「ファン」がいるかを把握できる【ファン度】、地域の価値を「機能価値」「情緒価値」「未来価値」の3つに分けて測定する【価値スコアと意向スコア】、【価値と意向の相関分析】の4つの項目から定量的にファンの感情を可視化する。
サービス開始に先駆け、岩手県紫波町と東京・丸の内エリアにて同サービスを実施。この結果より、紫波町を支持する多くのファンの存在が確認できたほか、ファンの人達の町に対する情緒価値のスコアは高く、特に「愛着」「応援」のファクターのスコアが高かったことから、今まで町民と共に取り組んできたまちづくりの結果がスコアに反映されていることが伺える。
ワーケーションや移住施策など、既に地方創生に取り組む自治体やこれから検討している自治体にとって、同サービスは地域の価値や地域のファンを知るためのツールとして役に立つに違いない。ぜひこれを機に利用してみるのはいかがだろうか。
【参照サイト】ファンベース診断(地域版)
【参照サイト】株式会社ファンベースカンパニー
松岡 のぞみ
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