中国・上海市を拠点としグローバルに宿泊事業を展開するOSTAY(オーステイ)グループ(以下、OSTAY)と民泊ホスト向けセルフチェックインタブレット「エアサポタッチ」の開発を行う株式会社デバイスエージェンシーは、無人のホテルフロント実現に向けた自立型スマートチェックイン機の共同開発を行うことを発表した。導入開始は2018年11月を予定している。
主な機能として、OSTAYの開発しているサイトコントローラー・PMSとのAPI連動による自動チェックイン・アウト管理機能、パスポートと撮影した顔写真とのAIを活用した本人確認機能、OSTAYの開発しているスマートキーとの連動による暗号キーの自動提供機能、クレジットカードや各種スマート決済サービス(Alipay、WechatPay等)と連動した決済機能、クラウドCTIを利用したヘルプデスク機能、Wifiアクセスポイント機能、遠隔防犯カメラ機能を備えるだけでなく、24時間対応と多言語対応も目標に開発を進める方針だ。
両社は共同開発の背景として、インバウンド市場の拡大に伴うフロント業務の人員不足により、サービス向上と経営効率の改善の両立という重要な課題に直面している状況にあること、そして、旅館業法の改正により一定条件を満たせば無人フロントが実現する可能性もあり、今後の宿泊施設にとって無人フロントスマートチェックイン機は必須の設備だと考えられることの2点をあげている。
なお、中国資本でグローバルに宿泊事業等を展開するOSTAYは、物件所有者にサブリースする物件を宿泊に適した物件にコンバージョンする等、合法民泊施設としての運営業や訪日旅行客を宿泊施設に送客する集客コンサルティング業などを行っている。
すでに無人でのフロント業務が行われている宿泊施設では、ゲストに高い利便性をもたらしているだけでなく利益率も向上しており、今後、多くの訪日客に対応するための無人フロントが主流となる日も遠くないかもしれない。
【関連ニュース】民泊向けIoTタブレット「エアサポタッチ」リアルタイムで宿泊者情報の管理ができるAPI提供開始
(Livhubニュース編集部)
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