「旅をしながら、その土地で仕事する」地域と人をつなげるおすすめサービス11選

リモートワークやテレワークの普及に伴い、多拠点居住やワーケーションといった過ごし方が注目されるなか、その土地ならではの仕事に従事しつつ旅もしたいと考える人と地域をマッチングするサービスを提供する企業も出てきた。

仕事の内容も、農業・漁業などの農林水産業、春夏秋冬に合わせたリゾートワーク、地域活性を図る仕事などさまざまあり、その土地の魅力を感じながら働くことができる。ここでは、このようなライフスタイルの実現を支援するサービスを紹介する。

JOB HUB LOCAL

JOB HUB LOCAL

旅するように「はたらく」をコンセプトとし、地域で課題を感じている企業や団体と、副業希望者や地域課題解決に関心のある人とをマッチングするサービス。株式会社パソナが運営している。

関係人口創出に力を入れている地方自治体との連携により、3者の希望に合う雇用を生み出している。これまでにマーケティングや新規顧客開拓などのプロジェクトや、地方創生やSDGsを考える旅のプロジェクトなどの募集があった。

【ウェブサイト】JOB HUB LOCAL

おてつたび

おてつたび

“おてつだい”をしながら地域住民との関係を作り、その土地の魅力を発見することができるウェブサイト。株式会社おてつたびが運営している。農業や漁業、旅館、キャンプ場での手伝いなどをしつつ、魅力ある旅先を訪れることができる。自治体や事業者は、登録費・掲載費0円で、募集したいときのみ、オンラインのやりとりでサイトに掲載することができる。

【ウェブサイト】おてつたび

SAGOJO

SAGOJO

旅先で仕事をすることで、企業や地域のクライアントからリターンを受け取りながら旅することができる「すごい旅人求人サイト」。各地に訪れて地域支援にも携われる。株式会社SAGOJOが運営している。

募集地域は全国。宿泊料金が無料になる代わりに地域の魅力をSNSで発信する仕事や写真や情報を送る仕事、農作業の手伝いなど、通常の観光では体験できない刺激的な旅が用意されている。発注する企業は、日本全国、世界各国にいる旅人に依頼できるため、移動せずに経費を最小限にした仕事の依頼をオンライン上で行うことができる。

【ウェブサイト】SAGOJO

SMOUT

SMOUT

面白法人カヤックが運営している。新しい暮らしをしたい人や地域と関わりたい人、地域の関係人口を増やしたい人に、おすすめの地域からスカウトが届く「移住スカウトサービス」だ。たとえば、沖縄への移住や、瀬戸内海の島に住みながらカフェで働くといった移住ありきの仕事を発信している。短期間の移住体験ツアーや、移住相談ができるプロジェクトもあるため、気軽に参加できる。

掲載する企業や団体は、無料プランと有料プランから選択可能。他社のサービスと比べると、移住して欲しい人をスカウトできるのが特徴だ。

【ウェブサイト】SMOUT

CON-NECT

CON-NECT

「地域×ジブン」をコンセプトに、自らのスキルを活かし、地域を訪れプロジェクトを共創することで地域住民とつながることができるウェブサイト。ランサーズ株式会社が運営している。

プロジェクトには、ウェブサイトのデザインやキャッチコピー作成などリモートで気軽に参加できるものも多い。ウェブサイトでは、フリーランスが働きやすいランキングが掲載されており、そのなかから選べるのもポイント。プロジェクトへの参加や登録は、ランサーズのウェブサイトからも行うことができる。

【ウェブサイト】CON-NECT

YOSOMON!

YOSOMON!

ダブルワークや副業で、会社を辞めずに地域に貢献する仕事をみつけることができるサービス。特定非営利活動法人エティックが運営している。月に1度だけの現地訪問や、週2~3日のリモートワークなど、既成概念にとらわれずに新しい地域に関わることができる。

さまざまな経営課題に直面している地方企業の案件を中心に、期間を設けたプロジェクトが募集されている。募集例には、世界的スポーツ大会の会場ITマネージャーや地域人材コーディネーターなど、一般の求人サイトではなかなかみられない案件もある。企業にとってはプロジェクトの掲載まで、電話での打ち合わせや面談など、しっかりとしたサポートがあり、安心して活用できる。

【ウェブサイト】YOSOMON!

Skill Shift

Skill Shift

株式会社みらいワークスが運営する地方の中小企業に人材活用を提案するプラットフォーム。都市部の正社員と地域企業を結び、「副業正社員」という新しい副業の形を提案している。

帰省や趣味のついでに地元企業にスキルを提供するような気軽な形で働くことができる。転居不要で求人応募のハードルが高くないため、月1副業や週末副業もできる。

【ウェブサイト】Skill Shift

タイミートラベル

タイミートラベル

旅気分で働きながら、現地の人とふれあい各地域で「第二の故郷」をみつけることができるワークシェアリングサービス。株式会社タイミーが運営している。地域の関係人口の創出を目的とし、「仕事や地域での生活を体験したいユーザー」と「地域の繁忙期の短・中期的な求人」をマッチングする。

主にホテルや旅館、農家などの仕事が掲載されている。友人と2人で応募することができ、交通費、宿泊費を用意する必要がないのも魅力だ。登録事業者の掲載料は無料で、​利用料も低額からとなっている。

【ウェブサイト】タイミートラベル|App Store

WORKATORS

ワーケーションを通じて起業・副業を身近にするオンラインコミュニティ。株式会社アドリブワークスが運営している。商品開発や地域の町おこし、古民家の開発など、さまざまなプロジェクトが掲載されている。

発案者はプロジェクトを登録し、参加者を募る。プロジェクトに応募したい人は参加をリクエストし、役割や報酬を提案する。チームが成立すると、プロジェクトが開始する。その後、販売された製品やサービスをサポーターが購入するといった流れで運営される。サポーターは、少額からのカンパも可能だ。

【ウェブサイト】WORKATORS

ふるさと兼業

ふるさと兼業

全国の各地域や共感する事業にプロジェクト単位で関わることができる兼業マッチングサイトだ。NPO法人G-netが運営している。スキマ時間を活用したリモートワークや二拠点で活動するダブルワーク、また兼業禁止の企業勤務であってもプロボノというボランティアの形で参加するなど、応募者の希望に合わせて、地域のプロジェクトを選ぶことができる。

各企業のマーケティングや、生態系を考えた公園作り、酒造の新商品企画など、興味のあることを仕事にできる、魅力あるプロジェクトが掲載されている。オンラインでの情報収集や交流ができるサロン、短期間地域を訪問できるツアー型のプログラムもあり、気軽に参加できる。

【ウェブサイト】ふるさと兼業

ふるさとワーホリ

ふるさとワーホリ

総務省が運営。日本中のふるさとで地域の仕事をしながら、暮らすことができる。日本全国のさまざまな自治体が実施しており、参加者は地域に一定期間滞在し、地域の仕事をしながら、地域のイベントなどにも参加できる。地域の住民と深く関わることで、通常の旅行では味わえない特別な体験ができる。2021年4月時点では、新型コロナウイルスの影響もあり、積極的な募集はない。

【ウェブサイト】ふるさとワーホリ

Trabiz

Trabiz

コワーキングスペースと宿泊施設を組み合わせて予約できるウェブサービス。K.S.ロジャース株式会社が運営している。ワーケーション先として候補にあがりやすい「山の近く」や「海岸沿い」など、コワーキングスペースをロケーション別で検索できるのが特徴だ。また、コワーキングスペースを中心とした近郊の宿泊施設を地図で一覧表示し、予約しやすくなっている。南は沖縄、鹿児島、関東では神奈川など、海や山が近い地域に特化している。

日本全国のコワーキングスペースと宿泊施設の掲載料は無料だ。ウェブサイトは2021年2月のオープンと、開設から間もないこともあり、今後の施設数の増加が期待される。

【ウェブサイト】Trabiz

まとめ

気分を変えて、1週間地方に出向き、その土地ならではの仕事を体感する暮らし、あるいはリモートワークをかねて地域の仕事にも携わる生活などを実現しやすくするサービスを紹介した。なかには、会社を辞めずに副業できる仕事を紹介するサービスもある。旅先で出会った人と交流し、地域のために働く経験は、何ものにも代えがたい想いや活気を生むだろう。興味が湧いた方はぜひ活用してみてほしい。

(Livhub編集部)

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。