株式会社SANU(サヌ)は10月25日、基幹事業であるセカンドホーム・サブスクリプションサービス「SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)」において、独自の環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」の実行により、一連の活動やプロジェクト全体でCO2の排出量よりも吸収するCO2の量が多い、カーボンネガティブの実現を目指すと発表した。
SANUが提供する「SANU 2nd Home」とは、月額5.5万円(税込)で自然の中にもう一つの家を持つ、セカンドホーム・サブスクリプションサービスだ。独自に開発した環境配慮型建築である「SANU CABIN」や、テクノロジーを用いたシームレスな滞在体験を通して、人々が身近な自然の中に繰り返し通う生活様式を提案している。
「人と自然の共生」を掲げる同社では、企業活動そのものが自然の回復に繋がるような取り組みを目指すため、建築設計・施工のパートナー企業である株式会社ADXと連携。原料調達から建設、運用、解体までの建築のライフサイクルを包括的に捉え、環境負荷を最小化する循環型の建築設計「サーキュラー建築」を模索し、このたびの独自環境再生型プログラム「FORESTS FOR FUTURE」の実行に至った。
「SANU 2nd Home」で展開する木造建築「SANU CABIN」では、国産材を100%使用。これにより製造過程で多量のCO2排出を伴うコンクリート・鉄の材料使用量を80%削減。木材は、岩手県の釜石地方森林組合から樹齢50〜80年程度の間伐材を直接調達。食分野における「Farm to Table」のように、原木調達から製材、加工、施工のプロセスを可視化する。
建築面においては、ADX社が独自開発した地中に杭を打ち込む基礎杭工法を採用。杭の上に建築物が建ち、日本古来の高床式建築にすることで、土壌への負荷を軽減。加えて、風や水の流れを止めないことで、その土地の生態系への負荷の極小化を目指す。
また、将来的にキャビン解体を想定し、現場で組み立てるプレファブ建築を採用。釘やビスの使用を最小化することで、50年間の運用が可能な耐久性を持ちながらも、ほぼすべての部品を分解できるように設計している。
初期に建設するSANU CABIN全50棟では、自然電力社の実質再生可能エネルギー100%の電力「Forest」を利用。大きな窓による採光とHEAT20 G2レベルの断熱性能により、冷暖房のための電力使用を減らすことができるという。
100%国産の間伐材の活用や、解体想定でのプレファブ工法、土壌への負荷を軽減する高床式建築など、自然環境へ配慮した建築を推進する同社。この先も自然と人とが共存できる持続可能な環境づくりを、特に日本国内において先導してくれることを期待したい。
【ウェブサイト】SANU
【ウェブサイト】SANU 2nd Home
松岡 のぞみ
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