どこまでも続くサンゴと透き通った海。遮るものがないからこそ、刻々とのぼる太陽や地平線を眺められる。日の光も落ちてくる夕刻には、あちらこちらで三線の音が鳴り響く。離島では、そんな光景がごくごくあたりまえの日常。
島独特の文化が根付く離島では、それぞれの島が個性をもち、本島とはまた違った空気が感じられる。今回は、石垣島と宮古島を中心に、沖縄でゆったり地元に寄り添いながら滞在できるワーケーションの宿を紹介する。
沖縄に在住し、ホテル取材を仕事にしていた筆者が厳選!沖縄の離島の魅力をお伝えする。
※2021年9月14日現在では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、沖縄県は、県外からの来訪自粛を要請しています。状況が落ち着き自粛要請が解除される日まで、未来の行き先を思案する目的で本記事をお役立ていただければと思います。
石垣島
石垣島は、沖縄県の中でも3番目に大きい島。石垣島をはじめ、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、鳩間島、波照間島、与那国島など、12の島々で形成される諸島群を八重山諸島と呼ぶ。沖縄本島の那覇と比べると、いわゆる大きなビルのある“街”という地域はない。そのため、よりゆったりとした沖縄じかんを感じられる。ダイビングやシュノーケリングも、八重山諸島へ繰り出せばその海の美しさや壮大さは、本島の域をゆうに超え、より海の深みに触れることができる。そんな、八重山諸島の周遊めぐりの拠点となる石垣島で、ワーケーションにおすすめの宿を4件紹介する。
① HOTEL THIRD ISHIGAKI(サード石垣島)
2020年夏に開業したばかりの新しいホテル。オールインクルーシブで快適なワーケーションステイが叶う。宿泊料金にあらゆるサービスが含まれるため、好きなときに食事やドリンク、アルコールなどを楽しめる。
施設で一番おすすめのスポットは、青く透明な海を臨める開放的なルーフトップテラス。ふかふかのガバナやソファに座って、朝は心地いい海風を感じながら優雅な朝食タイムを、夜は星空を眺めながらのカクテルタイムで非日常のひとときを過ごせる。
700冊もの多彩なジャンルの本が揃うブックラウンジで仕事をするもよし、ちょっぴり贅沢して100平米もあるスイートルームで海を眺めながら仕事するもよし、休憩するときはテラスに出て島のかおりを感じてみて。離島ターミナルからも徒歩1分という立地なので、離島めぐりをしたい方にもぜひ!
※オールインクルーシブのないプランもあり
<施設情報>
HOTEL THIRD ISHIGAKI
住所 沖縄県石垣市美崎町4-7
電話番号 098-083-6366
② Hostel SUN TERRACE ishigaki(ホステル サンテラス イシガキ)
2019年10月にオープンした、国際色豊かなおしゃれなホステル。広い共有ダイニングが特徴的で、コワーキングスペースも兼ね備えているため、ワーケーション利用の人も多い。
Wi-Fiを完備した共有ダイニングには、ゆったりと足を伸ばせるソファや、コンセントのついた木製の大テーブルが設置されている。1日を通して作業をしている人や、旅人との交流を楽しんでいる光景がちらほら。琉球畳が敷かれた小上がりの畳間では、小休憩を。客室は、男女別に専用のドミトリーと、2名~6名が利用できる個室、ツインルームが用意されている。
街の中心やターミナルまでは徒歩8分と立地も良く、サンテラスを拠点に、竹富島や西表島など八重山諸島の離島へ足を伸ばすことも。施設は住宅街に囲まれており、リゾートホテルや中心街とはまた違った静かな島ライフを堪能できる。
<施設情報>
Hostel SUN TERRACE ishigaki
住所 沖縄県石垣市登野城92-1
電話番号 0980-87-5619
③ ホテルエメラルドアイル石垣島
石垣島の中心繁華街「美崎町」の一角に佇む、築30年のホテルをリノベーションしたホテル。人と人、人と島、日常と非日常などを「結ぶ」をコンセプトに、ホテルに訪れる人と石垣島を楽しく結ぶ。朝食には、“このご縁を大切に結びたい”という思いから、沖縄ならではの「おむすび」の無料サービスが受けられる。
客室は、コンパクトなシングルルーム、ツインルーム、少し広めのデラックスツイン、トリプルルームを設ける。Wi-Fiを完備しているので、部屋での作業も可能だが、このホテルに来たらぜひ「カフェ&バー」へ。
カフェにもWi-Fiとコンセントがあり、滞在中はコーヒー・紅茶・さんぴん茶のドリンクバーが無料という点が魅力だ。仕事後はそのまま疲れた体にビールをぐびっと。ウイスキーやカクテル、泡盛など各種お酒が一杯500円とリーズナブルに楽しめる。カレーやパスタの食事類やスイーツもあるので、素泊まりでも安心だ。
<施設情報>
ホテルエメラルドアイル石垣島
住所 沖縄県石垣市美崎町7-14
電話番号 0980-82-2111
④ 海と空 石垣島
石垣島の別荘エリア・川平山原に建つ一棟貸しのヴィラ。高台に位置し、目の前には川平湾〜米原ビーチまでの絶景パノラマが広がる。宿のオーナーがこの地域を選んだ理由は、電線がないこと。視界を遮る線がないため、本当の意味での絶景を楽しめる。夜には、手が届きそうほど近くに満天の星空が広がる。
徒歩圏にクリスタルビーチがあり、車で少し走れば、ターザンごっこができる荒川の滝や、エントリーからさまざまな魚が見られる米原ビーチも。大自然を満喫しながら、誰にも邪魔されない滞在が叶う。
定員は最大7名。2名用のベッドルーム2室と、3名用のロフトから構成される。一棟丸ごと貸切で利用できるため、家族や仲間とのワーケーションにおすすめだ。もちろん、誰にも邪魔されないプライベートステイもぜひ。キッチンには、食器やカトラリーも多数完備。近くのスーパーで島食材を買ってきて、暮らすような滞在を楽しんでみて。
とにかく静かなエリアなので、都会では味わえない静寂の中でぐっすりと眠れる。海と空を満喫するにふさわしい宿だ。
<施設情報>
海と空 石垣島
住所 沖縄県石垣市字川平1216-211
電話番号 0980-87-5619
宮古島
宮古島の海の色は、本島や石垣島とはまた違った色をもつ。“宮古ブルー”という言葉があるほど、他の島では決して見ることのできない、鮮やかな色合いに多くの人が魅了されている。古くから蓄積された宮古島の地質と川がないこと、それがこのあまりにも美しい“宮古ブルー”を生みだしている理由だとか。
観光名所や島カフェなどもあるが、宮古島はただただドライブをして、島にある数々のビーチや橋で渡れる島に行くだけでも驚きや発見があるはず。そんな魅力あふれる宮古島でワーケーションにおすすめの宿を4件紹介する。
⑤ RuGu
自然の造形を最大限に生かしたいという思いで、全客室にトレーラーハウスを採用した宿泊施設。場所は、宮古島から来間大橋を渡って行ける「来間島」に位置。宮古島本島とは生態系すら異なる来間島には、野鳥や虫といった生きとし生けるもの、延々と続くさとうきび畑、潮の香りが広がる大海原など、生命の息吹を感じられる環境が揃う。
トレーラーハウスには、全室にウッドデッキとルーフトップを設け、室内にはツインベッド、冷蔵庫、シャワールームなど必要なものは完備されている。もちろんWi-Fi環境も整っているので、ウッドデッキにある机やルーフトップで作業をすることも可能だ。
自然に囲まれた施設の近くには長崎浜というビーチがあり、休憩がてら海でぼーっとすることも。夜は満天の星空の下、あぐー豚や島野菜など、島の味覚を堪能できるBBQディナーで非日常的なひとときを。
こちらの施設では、夜のジャングルツアーやボートシュノーケリング、ビーチクリーニングといったアクティビティも充実している。大自然に身を委ね、五感を研ぎ澄ます。そんなワーケーションスタイルもいいものだ。
<施設情報>
RuGu
住所 沖縄県宮古島市下地来間156−71
電話番号 0980-79-0070
⑥ ヤッカヤッカ
島茶家ヤッカヤッカという来間島にあるカフェを主体に、ゲストハウスを併設。2021年秋より「コリビング」と称し、宿泊機能も兼ねたワークプレイスとしてリニューアルする予定だ。ヤッカヤッカのゲストハウスは、男女別のドミトリーと個室を完備した、シンプルでアットホームな作り。オーナーや旅人との交流を楽しめる、気さくな環境がウリの宿だ。
作業をするときは、Wi-Fiを完備している島茶家ヤッカヤッカのカフェへ。開放感のある店内は、電源を設置したカウンター席や、外とつながるテーブル席、シンボルツリーのココヤシが生い茂ったテラス席があり、花やちょうちょに囲まれながら作業ができるのもヤッカヤッカならでは。
徒歩圏内には天国と見まごうようなビーチが多数。早朝のビーチ散策も、テラスにあるブランコに揺られて木漏れ日を感じるのも気持ちがいい。都会では決してあじわえない、ゆったりとしたじかんに包まれたワーケーションにおすすめだ。
<施設情報>
ヤッカヤッカ
住所 沖縄県宮古島市下地字来間126-3
電話番号 0980-74-7205
⑦ HOTEL LOCUS
宮古島平良港に面した全室オーシャンビューのホテル。「島全体で遊ぶ」をモットーに、さまざまなアクティビティが用意されている。ダイビングやシュノーケリング、SUPなどマリンアクティビティを楽しんだり、レンタルバイクで島をあちこち散策したり、郷土料理に触れたり。夜には、島の音を求め民謡酒場やジャズバーへ繰り出し、ナイトライフを満喫して。
全100室のハーバービューのゲストルームは、おひとり様向けのコンパクトルームや、下にリビングスペース、ロフトにベッドスペースを設けたメゾネットダブルなど、個性豊かな6タイプをご用意。Wi-Fi環境もあり、部屋での作業も可能だ。さらに11:00-20:00の間、宿泊料金に追加で1日当たり1,000円支払うことで、ドリンク飲み放題、無料Wi-Fiに電源も完備された専用ラウンジも利用できる。
宮古島の野菜をふんだんに使った朝食が楽しめるレストランを始め、屋外プールや各種マッサージなど、ホテルならではの至れり尽くせりな滞在ができる。
<施設情報>
HOTEL LOCUS
住所 沖縄県宮古島平良下里 338-40
電話番号 0980-79-0240
⑧ 宮古島南国民宿プキの家
家族でのワーケーションや、人との交流を目的にワーケーションしたいなら、この宿で決まり。琉球畳のシンプルなお部屋でリラックスして、みんなが集う居間ではおしゃべりを楽しみ、ウッドデッキに出ては鳥のさえずりや波音に耳を傾ける。リゾートホテルの快適さとはまた違った、アットホームな居心地のいい滞在が期待できる。
「一人ひとりに精一杯のおもてなしをしたい」というオーナーの思いから、客室は3部屋のみとしている。ゲストみんなでいただく夕食には、ゴーヤーや紅芋、グルクンなど島の食材をふんだんに使った創作料理が日替わりで登場。サーバーから注がれたクリーミーな泡たっぷりのビールを片手に、みんなで乾杯!語らいながら美味しい料理を食べる時間は、忘れられない旅の思い出となるはず。
宿では1日1組限定のプライベートツアーも行っている。地元の美味しいお店やひみつのパワースポットに連れて行ってくれたり、ガイドには載っていない発見があるかも。宿にはWi-Fi環境もあるのでその点はご安心を。
<施設情報>
宮古島南国民宿プキの家
住所 沖縄県宮古島市 平良字狩俣934-3
電話番号 0980-72-5750
最後に
数多くある宿泊施設の中でも今回は、離島でこそ感じられる“沖縄じかん”そして“地元に寄り添えるあたたかい雰囲気” この2つにスポットをあてて、おすすめの宿を厳選した。これからワーケーションを考えている方はぜひ、これらの施設で南国ならではの“贅”を感じてみてはいかがだろうか。
【関連ページ】沖縄県でゆったり地元に寄り添える、ワーケーションにおすすめの宿10選(本島編)
【関連ページ】ワーケーションにおすすめの体験まとめ。温泉、海、自然、食
【関連ページ】働きたいように働ける社会のために、ワーケーションができること
※2021年9月15日現在では、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、沖縄県は、県外からの来訪自粛を要請しています。状況が落ち着き自粛要請が解除される日まで、未来の行き先を思案する目的で本記事をお役立ていただければと思います。
明田川蘭
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