複数のオンライン宿泊予約サイト(OTA)を一元管理する「TEMAIRAZU」シリーズを提供する手間いらず株式会社は7月17日、中国最大の民泊予約サイトである「途家(トゥージァー)」とシステム連携を開始したことを発表した。
同社が提供する「TEMAIRAZU」シリーズは国内宿泊施設向けの予約一元管理するサイトコントローラー・チャネルマネージャーだ。宿泊施設はTEMAIRAZUを利用することで、客室在庫と料金のコントロールを一括して行うことができ、収益向上やコスト削減、利益の最大化を図ることができる。現在「TEMAIRAZU」シリーズは70社以上の国内外OTAサイトとホールセラーに加え、20を超える自社ホームページ用宿泊予約システムと連携している。今回新たに「途家」と連携したことで、「TEMAIRAZU」シリーズを導入する宿泊施設は、販売チャネルの拡大と同時にTujia.comを通じ中国からの集客拡大が見込め、稼働率向上と売上増加が期待できる。
途家は、中国版Airbnbとも言われるほど、中国で圧倒的な利用者数を誇る中国最大の民泊予約プラットフォームだ。2011年12月にオンライン民泊予約サービスを開始し、2016年には中国最大の宿泊予約サイト「Ctrip」の民泊事業と「去哪(Qunar)」の民泊事業を買収している。2018年1月から新たに途家グループとして、Ctrip民泊事業、Qunar民泊事業、Tujia、Mayi.com(マンスリー)、Fishtripの5つの事業・サイトを統合し、中国国内と海外向けにサービスを提供しており、中国国内400都市と海外1037都市においてマンションや民泊、別荘など140万以上の物件を登録している。
日本政府観光局 (JNTO) が発表した2019年訪日外客数(総数)によると、2019年1月から6月までの中国からの訪日外客数は約453万人にのぼり、昨年同期比で伸び率は11.7%となっている。このまま日本への旅行人気が続けば、2019年は昨年の約838万人を上回る数の中国人が日本を訪れることになる。
一方、みずほ総研が7月8日に発表した調査レポートでは、最大の旅行相手先である韓国・台湾・香港からの旅行者が急減速していることが明らかになった。今回のシステム連携が中国からの訪日客数を底上げし、インバウンド市場拡大に貢献することに期待がかかる。
【参照ページ】2019年 訪日外客数(総数)
【参照ページ】2020年のインバウンド客数 目標達成に黄信号
【関連ページ】【サイトコントローラー】TEMAIRAZU(手間いらず)
【関連ページ】途家(Tujia)
【関連ページ】【インタビュー】2019年は日本を最重視!途家CBOに聞く日本での民泊事業の展望と戦略
(Livhubニュース編集部)
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