シェアオフィス「MIDORI.so(みどり荘)」を運営するMirai Institute株式会社は8月11日、「働く」のこれからを探るシェアオフィス「MIDORI.so Bakuroyokoyma(みどりそう・ばくろよこやま)」を2021年10月上旬にオープンすると発表した。なお、MIDORI.soは中目黒、表参道、永田町に続く4拠点目のオープンであり、東京の東側エリアへは初進出となる。
このたびオープンとなる「MIDORI.so Bakuroyokoyma」は、かつての江戸の中心地であり、三駅利用で交通至便の服飾問屋街である日本橋・馬喰横山に位置する。
問屋街の7階建のビル1棟をまるごとリノベーションし、シェアオフィスのほか、コーヒースタンドやアップサイクルスタジオ、パーマカルチャーガーデンなどを併設し、コミュニティとその更なる広がりを生み、新しいカルチャーを発信していく施設を目指していく。
本施設1階には、地域のハブになることを目指すコーヒースタンド「Parlor’s」、地域のコンテクストを踏まえたアップサイクルスタジオ「STUDIO MIDORI.so」を併設。
コーヒースタンド「Parlor’s」は、泊まれる本屋「BOOK AND BED TOKYO」と、ニュージーランド発のコーヒーロースター「Coffee Supreme」が手がける新業態だ。食、音楽、アート、人、などが交流する社交場のような場づくりを行い、 地域のハブ的な存在になることで、 誰もが気軽にふらりと立ち寄れる、地域に根付いた “ちょうど良い“ カフェを目指していく。
アップサイクルスタジオ「STUDIO MIDORI.so」では、新しい「つくる」を探求していく場所として、周辺企業から出る使われなくなった商品などを使用し、新しい価値をつけて販売する試みを実施予定だ。刺繍ミシンやカッティングマシンRISOグラフプリンターなどの様々なマシンが導入され、ものづくりができる場所として一般利用も可能となる。
2階から6階のシェアオフィスエリアは、「Plug-in Architects Inc.」のIlgin Tunc(イルギン・トゥンチ)、「株式会社勝亦丸山建築計画」の2社による、問屋街の歴史を感じるレトロなビルの良さを活かしつつ、イキイキと楽しく働くイメージを空間に落とし込んだこだわりの内装デザインだ。各フロアにラウンジ、オフィス、キッチンに加え、ギャラリースペースを併設し、新しいカルチャーの発信地となるような取り組みを行っていく。
屋上には「MIDORI.so Omotesando」で運営していた「パーマカルチャーガーデン」が引っ越し予定。小さいながらもアーバンファームを運営しつつ、ビルから出るゴミを屋上の堆肥にするなど、ゼロ・ウェイストの実現を目指していく考えだ。
なお、同社では同施設オープンに伴い、リノベーションの際の機材購入や木材の運搬などにかかる費用をクラウドファンディングで募っている。問屋街のビル1棟をまるごとリノベーションし、シェアオフィスと地域の暮らしを融合させた新しい価値を生み出すこの施設は、多くの人の関心を集めるに違いない。
【参照サイト】MIDORI.so
【参照サイト】Motion Gallery クラウドファンディング
松岡 のぞみ
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