地球はいま大規模火災や地震、洪水など自然災害が絶えない時代にある。少しでも地球環境が穏やかになるために、私たちができることとは…。プラスチック削減や省エネなど一人ひとりが環境に配慮した行動をすることはもちろん大切だが、もっと気軽に楽しく取り組めたら尚のこといい。
そこで、京都のホテルが着目したのは、環境貢献を楽しみながら学べる新しい宿泊体験だ。
GOOD NATURE HOTEL KYOTOは、2025年1月8日から3月末頃まで、「脱炭素紋帳/ Decarbo collection」イベントを開催する。このイベントは、宿泊客が楽しみながら脱炭素について考えるきっかけを提供するもので、御朱印帳を模した「脱炭素紋帳」を使用し、館内の「デカボスコア」ポイントを巡るスタンプラリー形式で実施される。
「人にも、自然にも、いいものを。」を掲げるネイチャーホテル
GOOD NATURE HOTEL KYOTOは、京都市下京区に位置し、「人にも、自然にも、いいものを。」をコンセプトに運営されているホテルだ。全館で100%再生可能エネルギーの電気を使用し、LEED認証を取得するなど、環境に配慮した取り組みを積極的に推進している。
客室数は141室で、阪急京都河原町駅から徒歩2分、京阪祇園四条駅から徒歩5分という好立地にある。ホテル内には、レストランやパティスリー、マーケットなども併設されており、滞在中にサステナブルな商品やサービスに触れる機会が多く用意されている。

運営するのは、京阪ホールディングス株式会社のグループ会社となる株式会社ビオスタイル。SDGsを実現するライフスタイルを提案するプロジェクトとして「BIOSTYLE PROJECT」も行なっている。プロジェクトの一環として、ビオスタイルは『信じられるものだけを、美味しく、楽しく。人も地球も元気にする「GOOD NATURE」』というコンセプトのもと、サステナブルな商品開発や施設運営を行っている。
楽しく脱炭素に取り組むイベントを開催
GOOD NATURE HOTEL KYOTOが現在開催している「脱炭素紋帳/ Decarbo collection」。このイベントの核心は、「デカボスコア」と呼ばれる指標だ。これは、Earth hacksが提供するサービスで、商品やサービスにおけるCO2排出量の削減率をスコア化したもの。従来の素材や手法を用いた商品と比較し、環境に配慮した工夫によって変化するCO2排出量の削減率を表示することで、商品やサービスの環境貢献度を分かりやすく伝える仕組みとなっている。

参加者は、チェックイン時に「脱炭素紋帳」を受け取り、館内に設置された「デカボスコア」ポイントを巡ってスタンプを集める。各ポイントでは、ホテルが採用している環境配慮型の商品やサービスについて学ぶことができる。

例えば、石油由来原料ではなく植物性原料を使用したシャンプーや、紡績工程に100%水力発電由来の電気を使用したオーガニックコットンのタオル、館内で楽しめる動物性原料の代わりに植物由来の素材を使用したヴィーガンパイやチョコレートなどが対象となっており、それぞれの環境貢献度が「デカボスコア」によって可視化されている。
さらに、このイベントには特典も用意されている。「脱炭素紋帳」を持参すると、ホテルのオリジナルスイーツブランド「Sachi Takagi」の商品を10%オフで購入できる。
楽しく環境貢献しながら、ホテルライフを満喫
この「脱炭素紋帳」イベントは、単なる環境教育にとどまらず、宿泊客が楽しみながら脱炭素について学び、考えるきっかけを提供する新しい試みだ。環境への配慮と旅の楽しみを両立させる、これからの時代のホテルの在り方を示している。
京都の伝統と現代のサステナビリティが融合したGOOD NATURE HOTEL KYOTOで、思い出作りと共に地球への貢献を体験してみてはどうだろうか。
【参照サイト】~宿泊中に楽しみながら脱炭素を考えるきっかけを~「脱炭素紋帳/ Decarbo collection」を開催|PRTIMES
【関連記事】人にも、自然にも、いいものを。脱プラスチックに取り組む京都の「GOOD NATURE HOTEL」が客室にタンブラーを設置


最新記事 by Livhub 編集部 (全て見る)
- いざ、農に触れる旅へ。生産者と共に働く『マイファームおてつたび』 - 2025年2月6日
- 描きたい未来を探究する旅へ。愛媛県「森の国Valley」にて経営者向け特別プログラム - 2025年2月4日
- 【メンバー募集】市民一人ひとりの変容を生み出す体験デザインの可能性を探る「Sustainable Experience Design Lab」 - 2025年2月3日
- 外国人観光客の“もしも”に備えて。言葉の壁を超えた「おもてなし防災」プロジェクト - 2025年1月30日
- 絶滅危惧種「ジュゴン」を守ろう。伊良部島の海で生きもの観察の旅へ - 2025年1月28日