札幌市は2月7日、無許可民泊の取締り強化のための「民泊サービス通報窓口」を設置した。民泊の実態の把握を進めて適切な対応を取るべく市民からの情報提供を呼びかけている。
札幌市によると、騒音やゴミ出しなどをめぐって住民から苦情が寄せられるもののいずれも営業の許可を得たものではないため、住所が特定できず対応が難しいことから、無許可民泊の取締り強化のための「民泊サービス通報窓口」の設置に至った。民泊を行っているとみられる施設の住所や管理者の連絡先などの情報を市民から寄せてもらい、実態の把握を進める。騒音などのトラブル相談に関しては、訪問して指導を行うなど速やかに対応していく方針だ。
なお、民泊データ分析サービスの「BnB Insight」のデータによると、2017年1月1日時点における北海道札幌市のAirbnbの掲載物件数は1,133件、建物タイプ別では、アパートが844件、一軒家が180件、その他の物件が109件となっている。
昨今報じられているように各自治体が違法民泊の実態把握を進めており、民泊におけるトラブルを防止するために実効性のある施策を模索しているのが現状だ。どのようにゲストや近隣住民の安全を確保した民泊運営がなされるように仕組みを整えていくか、引き続き、最善の解決策の発案と実行への期待がかかる。
【参照ページ】民泊サービス通報窓口について
【関連ページ】北海道の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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