楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社は6月29日、金融・投資事業会社であるSAMURAI&J PARTNERS株式会社と、クラウドファンディングをはじめとするファイナンス支援を活用した宿泊施設の開発と供給に関する業務提携に合意したことを発表した。
同提携の目的は主に、楽天LIFULL STAYが提供する民泊・簡易宿所向けのブランディングと、運用代行サービス「Rakuten STAY」の宿泊施設開発だ。
同提携において、SAMURAI&J PARTNERS社の連結子会社であるSAMURAI証券株式会社は、同社が提供するクラウドファンディングサービス「SAMURAI」をはじめとするファイナンス支援を活用し、物件の取得やリノベーションにかかる資金の一部を調達する。そして楽天LIFULL STAY社は、物件の選定、設計・施工会社へのデザイン監修、施設の運用代行を担う。
これにより、日本全国の物件を対象に、取得した各物件のタイプに応じて「Rakuten STAY」のサブブランドを冠した宿泊施設を展開する。
SAMURAIは、個人投資家と投資機会を結びつけるクラウドファンディングのプラットフォームだ。プロ投資家向け投資、海外投資、社会貢献型投資など、これまで個人投資家では触れることの少なかった投資機会を厳選して紹介している。SAMURAI&J PARTNERS社は以前より、SAMURAIを利用する投資家の募集や、投資商品組成などにおいて相乗効果が期待できる企業との連携を模索しており、今回の提携に至った。
楽天LIFULL STAY社は、昨年11月にRakuten STAYを開始して以降、他社と業務提携を行い、異なるタイプのサブブランドを展開してきた。現時点では、ガレージハウスがコンセプトの「Rakuten STAY MOTEL」、大阪心斎橋に1号店をオープンしたホステル「Rakuten STAY HOSTEL」、島根県松江市に1号店をオープンした戸建型宿泊施設「Rakuten STAY×WILL STYLE」、築50年以上の京町家を改修した「Rakuten STAY KYOMACHIYA」といったブランドを公表している。
楽天LIFULL STAY社が手がける同ブランドでは、楽天グループが保有するデータとノウハウの活用による、安定した高い品質の運営・サービスが期待できる。さまざまなコンセプトで展開する同ブランド施設への宿泊は、旅行者の新たな楽しみのひとつとなりそうだ。
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(Livhubニュース編集部)


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