和歌山県白浜町の日置川(ひきがわ)地域において、2016年に受け入れた民泊や各種体験の利用者が過去最高となったことを、紀伊民報が12月14日付で報じた。2016年に受け入れた民泊や各種体験の利用者は4,894人で、過去最多だった2015年の3,111人を上回ったという。
県では農山村での観光客の受入れを通じ農林業者の所得向上を図るため、体験・交流施設の整備、地域による情報発信活動などを総合的に支援している。特に日置川町は農村民泊の取り組みを行ってから10年近く経過している。現在、日置川流域では約80戸の世帯が民泊に協力しており、周辺地域も含めると全体で120戸ほどになるという。
農村民泊は県内に住所を有し、農林漁業者やその家族が運営する宿泊定員が5名以下の小規模な宿泊施設に限り、和歌山県農家民泊施設等認定要綱に基づき認定を受けることが可能である。
主に学校の教育旅行で利用されており、今年は大阪、広島、香川、埼玉、福岡など各地方の小中学校や高校が利用した。窓口の南紀州交流公社は全体数の増加について、生徒数が200人以上という学校の受け入れが7回あったこと、数年ぶりに訪問した学校の存在が要因となったとしている。
公社側が学校の催しに呼ばれる事例も出てきており、地道な活動による強いつながりが育まれている。今後は、受け入れ世帯を徐々に増やし、態勢をより強化していく見通しだ。
【参照ページ】民泊受け入れ過去最多 白浜町日置川地域
【参照ページ】和歌山県のグリーン・ツーリズム
【関連ページ】和歌山県の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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