matsuri technologies株式会社(以下:マツリテクノロジーズ)は12月15日、大規模に民泊事業を営むホスト(物件提供者)とゲスト(旅客)とのメッセージのやりとりを効率化するシステム、「m2m Systems (旧:Syn.m2m)」をリリースしたことを公表した。
m2m Systems (旧:Syn.m2m)は、今年11月にリリースした「m2m Basic(旧:Airm2m)」を返信に特化したもので、複数のAirbnbアカウントをウェブサイト上に登録することでゲストから来たメッセージの一括返信が可能となるシステムである。
主な機能は、「予約承認の自動化」、「自動メッセージ機能」、「テンプレートでの返信」、「返信画面上でのリスティング情報を表示」である。
一つ一つの機能をみていくと、まず、「予約承認の自動化」は、事前承認リクエストを自動で承認できるようにする機能である。期限切れのゲストに対しても追加で事前承認をする。見込み客を逃さない上、スムーズに予約にまで誘導をすることで、稼働率向上を実現する。
続いて、「自動メッセージ機能」は、特定のタイミングで定型文を送信する機能である。深夜の予約に対してインストラクションを送信、あるいはリマインダーの送信し忘れを防ぐ。
さらに、「テンプレートでの返信」は、ゲストからのよくある質問にあわせて定型文を自由に設定可能な機能である。文章を入力する時間を省き、返信の質を保持できる。
最後に、「返信画面上でのリスティング情報を表示」する機能は、Airbnb上のリスティング情報を自動表示する機能である。エクセルなど外部ファイルを開かずとも、返信画面でいつでも情報を参照可能となる。
マツリテクノロジーズでは200物件のメッセージ代行を行っており、1か月に処理しなければならない英語のメッセージの数は18,000件である。返信作業に「m2m Systems (旧:Syn.m2m)」を導入したところ、それまで1メッセージにつき平均5分かかっていた返信作業が約2分30秒に短縮されたという。これにより返信コストを増やすことなく物件数を維持することが可能となった。このほか、月額100万円のコストカットや、インストラクションの送り忘れのゼロ化に成功している。
今後、同社はホストの声を取り入れつつ、より幅広くAirbnbの運用を効率化できる機能を追加していく見通しだ。
【参照リリース】【民泊】【100万円/月額のコストカット】民泊管理ツール「syn.m2m」提供開始。期間限定で2週間無料導入のご提供も!※
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
最新記事 by 平井 真理 (全て見る)
- アソビシステム、Airbnb Japanと包括連携協定を締結。原宿カルチャーがAirbnbで体験できる - 2018年3月20日
- Airbnb、福岡で「体験」サービス開始。商店街活性化のモデルケース作りへ - 2018年3月20日
- 日本初クラウドホテル「SEKAI HOTEL」と民泊総合研究所、共同セミナー開催へ - 2017年7月11日
- Airbnb、全予約の14~27%が「おひとりさま」。「体験」を活用した1人旅が人気に - 2017年7月7日
- AMBITIONの特区民泊事業認定東京第2号物件、AirTripで予約販売開始 - 2017年7月7日