徳島県は3月1日、ウェブサイト「徳島で!民泊はじめてみる?!」を開設し、サイト内でAIを活用した民泊導入サポートシステムの提供を開始したことを公表した。同システムは、株式会社テレコメディアとソフトバンク株式会社の連携により開発された。
ウェブサイト内で提供する1つめのサービスは、AIを活用し24時間応答するFAQサービス「徳島民泊AIコンシェルジュ」だ。コンシェルジュは民泊に関して幅広く寄せられたユーザーからの問い合わせや相談に対し、自然言語処理を備えたチャットボットを通じて瞬時に返答することで、対話型の自動応対を可能にする。
実際に、ユーザーが案内役のキャラクターのセリフ内に表示されている選択肢のなかから希望の項目を選択すると、画面下部に表れるフリー入力欄が表示され、質問内容を入力すると適切な回答が表示される。ユーザーの質問意図を深掘りしていく「聞き返し機能」により、目的の回答に速やかに誘導する仕組みだ。
2つめのサービスは、申請手続きが簡単にできる「民泊申請ナビ」だ。希望や属性に関するアンケートに答えると、回答後にそれぞれのユーザーに必要な申請手続きが表示され、その内容に応じて実際の申請を進めることができる。民泊申請の際に生じる複雑な行政手続きをワンストップで提供することにより、徳島県内における民泊導入の促進が期待されている。
本システムは、3月15日(木)から全国で開始される民泊事業の届出受付に備え、問い合わせの増加が予想される「民泊運営」に関するサポートを目的として開発された。ソフトバンク社が提供する対話型AI FAQエンジンである「APTWERE」(アプトウェア)を利用し、テレコメディア社が導入・運用のコンサルテーション、AI FAQコンテンツのデータ生成、システムデザインを担当している。
6月にはいよいよ民泊新法の施行日を迎える。既存の事業者や、民泊運営を検討している方に対しての運営サポートはもちろん、いかに法や条例に沿った適正な運営方法を認知させるかということも、現時点での各自治体や国にとっての大きな課題だ。
【公式ページ】徳島で!民泊はじめてみる?!
【参考ページ】民泊導入サポートシステムの運用について|徳島県ホームページ
(Livhubニュース編集部)
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