株式会社百戦錬磨は9月12日、東北運輸局および宮城県白石市とともに、同市の白石城にて宿泊体験できる「城泊(キャッスルステイ)」の体験イベントを実施すると発表した。同社が手掛ける城泊(キャッスルステイ)事業は、長崎県平戸市の平戸城に続き、第2弾となる。
百戦錬磨は民泊予約サイト「STAY JAPAN」の運営のほか、農家民泊や漁師民泊、寺泊、別荘泊、古民家泊、学校泊、空手泊など、地域の個性あふれるユニークな宿泊施設のプロデュースや運営を行っている。近年は、地域の歴史的資源・重要文化財を活用した「城泊」に着目。2017年には平戸市と共同で「平戸城キャッスルステイ無料宿泊イベント」を実施し、国内外の約7,500組の応募を獲得したことで大きな注目を集めた。現在は、平戸城懐柔櫓にて国内初の城泊の通年営業に向けた準備を進めており、2020年の夏頃の開業を目指している。

天守閣内の様子
このたびの城泊事業は、東北運輸局の「訪日グローバルキャンペーン」に対応したコンテンツ造成事業の一環で行われる。欧米豪市場をターゲットとした観光庁・JNTOによる「Enjoy my Japanグローバルキャンペーン」での情報発信に活用できる新たな滞在コンテンツとして、欧米豪の富裕層向け観光コンテンツを造成し、来年度の旅行商品としての販売を目指す。第2弾となる白石城での「城泊」では、その先駆けとして、9月24日(火)、25日(水)に城泊体験イベントを開催、イベントにはインバウンド事業に精通した外国人有識者であるサンマリノ共和国大使のマンリオ・カデロ氏夫妻を招待する。
体験イベントでは、武将隊や足軽隊などの演出によるお出迎えや、夕食には現代風に復活させた片倉御膳、昼食では白石名物「うーめん」の提供など、歴史・文化・食の体験を通して白石市の良さをアピールしていくという。
リクルートじゃらんリサーチセンターが発表した「訪日外国人 観光体験需要調査」の「今後、訪日旅行で経験・実施してみたいことトップ10」では、アメリカは1位、ドイツは2位に「お城」がランクインしており、日本の歴史文化に関心が高いことがうかがえる。また、近隣国からの旅行者数減少という昨今のインバウンドの傾向からも、「城泊」などに関する欧米豪向けのコンテンツを増やし、日本の魅力の発信を継続することが今後のインバウンドニーズの拡大につながるだろう。
同社は今後も「城泊」などのユニークな宿泊コンテンツを全国に広めることで、インバウンドをはじめとする交流人口・関係人口を増やし、地域活性化に取り組んでいく方針だ。
【コーポレートサイト】株式会社百戦錬磨
【参照サイト】Enjoy my Japanグローバルキャンペーン
【参照サイト】訪日外国人 観光体験需要調査
【参照サイト】みずほ総合研究所 調査レポート
(Livhubニュース編集部)


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