宮城インバウンドDMO推進協議会は5月2日、宮城県丸森町・宮城県亘理町と共催で、今年10月に開催される「サイクルフェスタ丸森2018」と「東北・みやぎ復興マラソン2018」にて、イベント民泊を実施することを公表した。
イベント民泊とは、開催地の自治体の要請があれば、自治体の宿泊可能人数を超える集客が見込まれるイベントの開催時に限り、旅館業の営業許可なく宿泊サービスを提供することができる制度だ。
サイクルフェスタ丸森2018では民泊ホスト数25件、民泊宿泊人数50人を、東北・みやぎ復興マラソン2018では民泊ホスト数15件、民泊宿泊人数30人をそれぞれ目標として募集する。
宮城インバウンドDMO推進協議会は、南宮城にある13自治体の市町長の会員で構成される団体で、2017年2月に発足した。同協議会はイベント民泊をとおして、南宮城地域の民泊ホストの育成とインバウンド旅行者との交流を促進し、地域経済の活性化を目指す。具体的に2020年までの南宮城延べ宿泊者数(訪日観光客のみ)の目標値として、2018年の「旅館・ホテル等」は4.3万人泊、「通常民泊とイベント民泊」は1.5千人泊、2019年の「旅館・ホテル等」は6.5万人泊、「通常民泊とイベント民泊」は4千人泊、2020年の「旅館・ホテル等」は9.2万人泊、「通常民泊とイベント民泊」は1万人泊を掲げている。なお、旅館・ホテル等は旅館業法下の運営であり、昨年の「旅館・ホテル等」の概算実績は約2万人泊と好調だった。
南宮城は4市9町からなる地域だ。東北の玄関口である仙台空港や仙台駅から1時間圏内の好立地に加え、東には太平洋、西には蔵王山などの山間部が広がり、それぞれタイプの異なる観光コンテンツを有している。しかし、全国的にインバウンド需要が大きく伸びるなか、東日本大震災以降は宿泊者数が減少しており、旅行消費額伸び率において後れをとっていた。
南宮城ではかねて、他社との協定による「酒造ツーリズム」や民泊の推進を目的とする「民泊ワーキンググループ」といった観光振興に向けた取り組みを進めてきた。2020年に向けインバウンド需要が追い風となっている現在、今回のイベント民泊は地域復興の足がかりとなりそうだ。
【公式ページ】サイクルフェスタ丸森2018
【公式ページ】東北・みやぎ復興マラソン2018
【関連ページ】イベント民泊とは・意味
【関連ページ】DMO(Destination Marketing/Management Organization)とは・意味
(Livhubニュース編集部)
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