京都を中心に展開する民泊施設「Kamon Inn(カモン イン)」を運営する株式会社いろはは7月4日、分散型ホテルの考え方を取り入れた新しい民泊のカタチとなる分散型民泊「Kamon Inn Uji(カモン イン ウジ)」の2棟目を開業したことを発表した。
「Kamon Inn」ブランドは、海外で自宅に招いた友人を家の中に入ってもらう際に言う「Come on in」に、日本古来の「家紋」を合わせ、自宅に友人を招くような、安心してもらえる宿を目指し名付けられた。
今回オープンした「Kamon Inn Uji」は、2棟の建物と4部屋の客室で構成された「分散型民泊」だ。今も数多くの寺社仏閣が点在する宇治の中心地からほど近く、宇治観光の拠点となる好立地だ。
「茶の間 –cha no ma-」をコンセプトに、宇治ならではの「茶」を楽しめる空間と、京都と奈良の間に位置する宇治を起点とした旅行プランを提供する。
客室内には京都を拠点に活動する似顔絵アーティスト・オーバマイヤーアニー玲奈氏による、宇治の四季をテーマにした似顔絵アート作品を展示。部屋ごとに異なるアートが展示されるため、リピート時も前回と違った空間を楽しむことができる。
また、アメニティには、創業400年以上の宇治の老舗茶舗・お茶のかんばやしの「宇治煎茶ほうおう」を提供。起床時に“お茶のひととき”を楽しむことができる。
現在、京都を訪れる観光客にとって宇治は「日帰り観光スポット」というイメージが強く根付いており、日中は宇治観光を楽しみ、夜には京都に戻ってしまうというサイクルが生まれている。
この課題に対し、同社は開業に合わせて『夜宇治、朝宇治、昼京都。』というコミュニケーションメッセージを発信。「宇治には夜から来て、朝早くから観光を楽しんでもらう」という、従来とは異なる観光サイクルの創出を目指す。
平成29年8月の宇治市観光動向調査報告書によると、宇治での宿泊に対する期待度は著しく低く、満足度も低いという結果だった。「Kamon Inn Uji」の開業により、宇治の歴史や文化といった街の魅力がより観光客に伝わり、地域活性化につながることを期待したい。
【ウェブサイト】Kamon Inn Uji
【参照ページ】宇治市観光動向調査報告書
(Livhubニュース編集部)
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