コイニー株式会社(以下、コイニー)は10月26日、株式会社秋田銀行(以下、秋田銀行)と連携し、大館市まるごと体験推進協議会に対して、クレジットカードおよびWeChat Pay決済の試験導入とその支援を開始することを公表した。これにより、コイニーが運営するカード決済対応サービス「Coiney」が大館市の農家民泊事業へ導入される。
大館市まるごと体験推進協議会は、伝統芸能や農業体験など取り入れた滞在・体験型観光を推進するため、2010年5月に秋田県大館市や大館市内の農家など官民協働で立ち上げられた。農作業体験やきりたんぽ作り体験、秋田犬とのふれあい体験など、グリーン・ツーリズムや体験型観光メニューづくりに取り組み、農業者が経営する農家民泊では、ゲストに農作業や郷土料理作り体験などの農家体験を推進している。これまで現金のみの決済であったことから、国内外の観光客のニーズに対応すべくキャッシュレス化を課題としていた。
一方、秋田銀行とコイニーは、2016年11月より地方創生フィンテックパートナーとして業務提携をしており、約3%の手数料でスマホやタブレットに接続するだけで簡単にカード決済に対応するサービス「Coiney」の導入を推進してきた。
今回の取り組みにおいて協議会は、秋田県からの委託を受け、観光・民泊事業への効果検証を平成30年3月までの期間で行う。民泊事業への効果検証では、クレジットカード決済のほか、中国において100万店舗以上で利用されているWeChat Payでの支払い環境も整える。すでに民泊事業を行っている農家に加え、初めて民泊事業を始めることになる農家においても、簡単にキャッシュレス化を実現できるようになることから顧客の利便性向上が見込まれる。
日本では現金を持ち歩くことが一般的であるが、訪日観光客にとってはカードでの支払いができないこともストレスになりうる。カード払いに対応すれば、買い物のほか様々なアクティビティーにも気軽に参加可能となり、収益やサービスの幅も向上しそうだ。今後の取り組みの効果にも注目したい。
【参照リリース】コイニー、秋田銀行と連携し、大館市まるごと体験推進協議会の農家民泊事業へCoiney導入を支援
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
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