【11/20・21】KEIHOKU EDONOMY ~「あいだ」を再生する。里山リジェネラティブ・ツーリズム ~

(本記事はIDEAS FOR GOODからの転載記事となります)

新型コロナウイルス感染症。気候危機。生態系の破壊。格差と貧困。人類全体があらゆる危機に直面するなかで、私たちはいま、環境・社会・経済・幸福・生き方・働き方など、あらゆる概念を再び定義し直すことが求められている。

世界では、これらの課題に立ち向かうなかで「サーキュラーエコノミー(循環経済)」「リジェネレーション(再生」「ウェルビーイング」など様々な概念が注目されており、多くの人々が正解のない中で新たな問いを立て、よりよい未来に向けた試行錯誤を重ねているのが現状だ。

このような大きなパラダイム転換が求められる時代において、私たちはどのように暮らし、働き、生きていけばよいのだろうか。そのヒントとしてIDEAS FOR GOOD 編集部が注目しているのが「日本文化と里山」だ。

日本は、世界で最も持続可能な企業を生み出していることは、あまり知られていない。日本には33,000社以上の100年企業があり、世界に14社しかない1,000年企業のうち、実に8社を日本企業が占めている。

また、人間が自然と調和・共生し、自然に介入することで豊かな生態系を維持してきた「里山」の暮らしは、人間と自然を分けて考えるのではなく人間を自然の一部として捉え、人間の活動を通じて自然そのものを再生していく「リジェネ―ション」という概念そのものでもある。

奥山と人里のあいだにある「里山」という存在は、自然の叡智と人間の叡智が入り交ざる「あいだ」の存在だ。里山では、人々は自然が持つ循環のリズムのなかで暮らし、自然がもたらす恵みと助け合いの文化を通じて豊かな暮らしの営みが行われてきた。自然とのつながり、人とのつながりのなかで資源が循環し、その蓄積のなかで地域独自の文化が育まれてきた。

日本文化や里山の営みには、人類の繁栄する未来を考えるうえで多くのヒントがある。一方で、それでは私たちが再び江戸時代の暮らしに戻るのかと言えばそうではないし、伝統的な日本文化や里山の暮らしを讃えるだけの内向きな懐古主義にとどまることが、豊かな未来を切り拓くとも思えない。いま私たちに必要なのは、どのように日本文化や里山の暮らしからそのエッセンスを学び、それを現代の社会に実装していくかということだ。

幸いにも私たちには数百年前にはなかった科学と技術があり、人類が歴史の中で積み上げてきた叡智がある。問われているのはその使い方だ。環境を壊す方向に使うのか、再生する方向に使うのか。人々を分断させる方向に使うのか。つなげる方向に使うのか。

その羅針盤を手にするために、今回IDEAS FOR GOODでは、読者の皆様とともに日本文化と里山の叡智を学ぶExperience for Good「KEIHOKU EDONOMY ~「あいだ」を再生する。里山リジェネラティブ・ツーリズム ~」を企画した。

旅の舞台:京都の里山「京北(けいほく)」

今回の旅の舞台となるのは、京都市内の中心部から車でわずか1時間ほどで訪れることができる、古き良き日本の原風景が残る里山「京北(けいほく)」だ。京都市の北西部に位置し、面積約217km²と大阪市とほぼ同じ広さを誇る京北は、その93%が森林で構成されており、京都市内でありながらも自然と密接した暮らしが営まれている。上桂川の清流と豊かな森に囲まれ、古くは平安京の建都以来、木材の供給地やお米、野菜の生産地として京の都で暮らす人々の生活を支えてきた。

まさに都市部と豊かな大自然との「あいだ」の存在であり、古来から伝わる里山の叡智と、人々がクリエイティビティを発揮する余白の双方が残されている京北には、その魅力に惹かれた多くの移住者がやってきている。そして、その土地に根付いて暮らす人々と新たにやってきた人々との多様な交わり合いが、新たなイノベーションの萌芽を生み出している。

都市と自然。地元の人々と移住者。伝統と革新。様々な「あいだ」の中に、あなたは何を感じ、何を見つけるだろうか。ただ記事を読むのではなく、五感をフルに活用することでしか得られない「身体知」は、これからの自身と社会の未来を思索し、創造していくうえでの貴重な原体験となるだろう。

旅のコンセプト:「あいだ」の再生

今回の旅のコンセプトは、「『あいだ』の再生」だ。フィールドワークや現地の方々との対話を通じて京北に根付く里山文化の片鱗に触れることで、生産と消費が切り離され、人と人とが分断されてしまった現代において失われつつある「あいだ」の感覚を五感すべてを活用して取り戻す。

  • 人と自然の「あいだ」:人里でも奥山でもない「里山」における人と自然の共生の知恵
  • 人と人の「あいだ」:貨幣ではなく「信頼」で回っていくコミュニティ経済の本質
  • 都市と地方の「あいだ」:移住者と定住者とのあいだに生まれるイノベーションの創発

また、今回は「リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)」の実現を目指す。観光者として地域を消費するのではなく、旅を通じて地域資源の再生に携わり、やって来たときよりも地域をよりよい状態にする。また、そのプロセスを通じて地域と自らの「あいだ」に新たな関係性を育み、両者によりよい変化を生み出すことを目指す。

旅のコーディネーター

今回皆様の旅のお供をするコーディネーターは、下記の3者だ。「京北」「日本文化」「循環経済」という3つの視点から「あいだ」を捉えるための視点を提供する。

ROOTS:里山の知恵を「編集」する京北のローカルイノベーター

京北に拠点を構え、「里山の知恵を、世界につなげる」をコンセプトに国内外の多様なクリエイティブパートナー連携しながら新たなサステナブル事業を創発する生態系・国際ネットワーク創出に取り組む。古民家をリノベーションしたコワーキング空間の運営、地域資源を活用したローカルビジネスデザイン、スタディツアーなど、里山が引き継ぐ持続可能なエコシステムを基盤とした様々なプロジェクトを展開。

曽 緋蘭(ROOTS Founder・Social Designer)
サンフランシスコで社会課題解決型のデザインプロジェクトに携わり、帰国後ヘルスケア事業の企画・戦略デザインを行う。現在は里山のコミュニティづくりや地域デザインを手がける。
中山 慶(ROOTS Founder・World Connector)
英語・中国語のガイド・通訳・講師。世界80か国以上を主に仕事で旅しながら、独学で学んだ7カ国語を操る、旅の編集者であり、異文化コミュニケーションのコーディネーター。

COS KYOTO株式会社:日本文化と「サーキュラーエドノミー🄬」

自律・循環・継続し、人々が心豊かに生きられる社会の構築へ向けて、日本の地域で培われてきたノウハウをリサーチし、その叡智を現代に合わせた形(=文化ビジネス)にアップデートし、グローバルな展開をコーディネートする「文化ビジネスコーディネート」カンパニー。江戸時代の循環型社会の仕組み=「Edonomy®」を軸としたリサーチや人材教育、体験を通じて学ぶツーリズム、ビジネスサポート、交流イベント運営などを手掛けるほか、京都のクリエイティブ都市化を目指すコミュニティ「DESIGN WEEK KYOTO」も運営。

北林功(COS KYOTO株式会社 代表取締役 /(一社)Design Week Kyoto実行委員会 代表理事)
大阪ガス株式会社、株式会社グロービスを経て、同志社大学大学院ビジネス研究科にて「文化ビジネス」を研究・修了後、COS KYOTO株式会社を2013年に設立。

IDEAS FOR GOOD:ウェルビーイング実現に向けた循環と再生のデザイン

世界中から社会課題の解決につながるクリエイティブなアイデアを集めて発信。現在連載中の「ウェルビーイング特集」では、脱炭素・再生・循環・多様性・格差・あたらしい経済という6つのテーマから、個人と地域、そして社会全体のウェルビーイング実現につながる新たなシステムの輪郭を模索中。

加藤佑(ハーチ株式会社代表取締役 / IDEAS FOR GOOD 創刊者)
2015年12月にHarch Inc.を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。サーキュラ―エコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など複数事業を展開。

こんな方におすすめ

  • サステナビリティ・リジェネレーションの概念に興味がある方
  • リジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)に興味がある方
  • 京北・里山の暮らしに興味がある方
  • 日本文化・循環型暮らしの知恵に興味がある方
  • 地方創生・移住に興味がある方
  • キャリアチェンジをお考えの方
  • その他、興味がある方であればどなたでも大歓迎

企画概要

  • 日程:11月20日(土)・11月21日(日)(1泊2日)
  • 参加定員:10名(先着順となります)
  • 申込締切:11月14日(日)23:59まで
  • 参加費用(※):税込38,000円(1泊4食(1日目昼・夜/2日目朝・昼)を含む)
  • 主催:ROOTSCOS KYOTO / IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)

※本プログラムは初回開催のため、ROOTS様のご厚意により通常価格50,000円(税込)をモニター特別価格にてご参加いただけます。なお、上記参加費用には、京北現地までの移動費用(京都駅からバス停「周山」までの費用を含む)は含まれておりません。

旅のしおり

1日目(11月20日(土))

9:30:京都駅前のバス停に集合
11:00:「周山」到着・車で移動
11:30:ROOTS「TEHEN」に到着
11:30:参加者自己紹介・ツアー概要説明
12:00~13:00:ランチタイム
13:20~14:10:レクチャー「京北とROOTS」
14:10~14:20:休憩
14:20~18:00:現地フィールドワーク(※)
18:30~20:00:ディナー
20:00~21:00:1日目振り返り
21:00~:各自入浴・自由時間・ナイトトーク(任意参加)

2日目(11月20日(日))

7:00~8:00:散歩・川遊び(任意参加)
8:00~9:00:朝食
9:00~11:00:現地フィールドワーク(※)
11:30~12:30:ランチタイム
12:30~13:30:2日目振り返り・アクション宣言・記念撮影
13:40:現地解散(「周山」バス停まで送迎あり)
14:05:「京都」行バスの出発

※1日目・2日目の現地フィールドワークは下記体験を予定しておりますが、天候によりプログラムが変更となる可能性があります。事前にご了承ください。

  • 地元農家のご自宅(古民家)訪問
  • 地元農家の方と一緒に萱刈(かやかり)体験
  • ROOTS曽緋蘭氏のご自宅(古民家)訪問
  • 地元ジビエの薫製づくり

【参加者特典】事前のオンラインレクチャー付き

参加者の皆様には、ツアー当日までに下記2テーマのオンラインレクチャー(各60分)を視聴いただき、事前に「あいだ」を捉える眼差しを身につけていただいた上で現地にお越しいただきます(レクチャー視聴URLは参加者のみに共有いたします)。

  • COS KYOTO「江戸時代の循環型社会『サーキュラーエドノミーⓇ』と日本文化」
  • IDEAS FOR GOOD「循環と再生から考える『あいだ』のイノベーションデザイン」

宿泊場所について

ROOTSが運営する3つの古民家「UMA」「ROKU」「TEHEN」に分かれてご宿泊いただきます。

TEHEN(※写真提供:ROOTS

持ち物

  • 動きやすい服装(フィールドワークのため)
  • 防寒具・雨具
  • マスク(感染症対策のため)

新型コロナウイルス感染症対策について

新型コロナウイルス感染症対策のため、プログラム中は飲食時を除いてマスクの着用をお願いいたします。また、到着時には体温検査を実施します。少しでも体調が優れない方、体調に不安がある方は参加をお控えください。

前回モニターツアー参加者の感想

前回の京北モニターツアー(1泊2日)に参加いただいた皆様の感想の一部をご紹介します。

「エドノミーという無駄のない概念は、社会や環境だけではなく、私たちの人生観や生活もポニティブなものに変えてくれるのだということを実感しました。京北の地域がうまく回っている理由には、地域の資源や住む人へのリスペクト・愛があるのだと思いました。思考での学びだけではなく、そうした人と人のあたたかさを感じ、東京に帰ってきてから最初に思ったのは、「私も京北で出会った人たちのように、人とのつながりを大切にし、人生を本気で生きたい」という人生観の変化でした。」

「まずは、やはり里山の暮らしは良いものだ、と確信しました。それから、ツアー終了直後から、何を口にするか(食べるか)、以前よりも考えるようになったと思います(一番悩んだのは終了当日の晩御飯!) ライカさんの思いのこもった料理、それを成す食材のことを思い出すと、買い物をするときに「やっぱり生産者のわかるお野菜にしようかな」と顔写真付きのお野菜を選んだり、オーガニックと書かれているものにしたり…。帰り道、碁盤の目の山鉾が立ち並ぶ中、ここに住む人のどのくらいが、この場所にいることに幸せを感じていたり、この地域のことを誇りに思っているのかな、と地域コミュニティーのことを考えたり…そこにいる人や場の空気感を直に肌で感じることが一番だと思いました。」

「以前個人的に循環型社会・ライフスタイルを学んだ時に、実践へのハードルが高いと思ってあきらめてしまっていた世界を、すごく楽しく、コミュニティ単位で実践している魅力的な方々に触れ、勇気をもらえたのと、このコミュニティに加われば、ものすごく意識高い人でなくても、楽しみながら実践できるのではという印象を受けた。」

お申し込みはこちら

お申し込みは下記よりお願いいたします。お申込みいただいた方に決済に関する情報をお送りさせていただきます。

【お申込みURL】Peatixよりお申し込みください。

【参照記事】里山の暮らしに学ぶサステナビリティ。京都・京北で見た、人と自然の共生
【参照サイト】ROOTS
【参照サイト】COS KYOTO
【転載元】IDEAS FOR GOOD

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Livhub 編集部

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