好きな音楽から、行き先を決める。新感覚の地図サービス「Placy」が広島県と連携!プレイ”ス”リスト作成

「日曜、ご飯行こうよ」
「いいね、どこいく?」
「あーここは?レビュー高かったし、あのメディアでも取り上げられてたから間違いないと思う」
「おっけーじゃあそこにしよ」

どこに行くにも何をするにも、私たちはスマホの中に答えを求める。自分の身体が「良い」と思う声を聞かずに、誰かの「良い」に惑わされながら選択を繰り返している。

音楽で旅をする地図サービス「Placy」では、レビューでもない、ランキングでもない、普段聴いている音楽の雰囲気や世界観など、自分の “感性” に合った場所を探すことができる。標準化してしまった指標ではなく、 自分の感覚を元に場所を探せるといった、新感覚の体験サービスだ。

Placyのサービステーマは『Forget the reviews. Follow your rhythm.』音楽を通して場所の物語を紡ぎ、その空気を表現することで、より多くの人々に意味のある場所との出会いを提供する目的でサービスを提供している。

利用者はアプリを通して、自分の好きな音楽、その時の気分に合った音楽を入力すると、その音楽(気分)にあったお店などがレコメンドされるといった仕組みだ。2020年7月には、「リズムに乗って旅に出よう」をコンセプトにアプリの全国版をリリース。同年12月には、コロナ禍で苦しむお店のサポートとして、思い入れのある場所のプレイリストをユーザーが作成し、その他のPlacyユーザーに対して共有できるといったプロジェクトも実施した。

そして今回Placyは広島県と連携し、まちの魅力を音楽で発信する「プレイ”ス”リスト」の提供を開始した。

プレイ”ス”リストは、Placy内に掲載するインタビューコンテンツ。今回の広島県との取り組みでは、広島県にゆかりのあるミュージシャンやDJ、BAR、ライブハウスにインタビューを実施。彼らに想い入れのある場所をそれぞれ約10箇所(計約90箇所)挙げてもらい、その場所に紐づく音楽を、エピソードと併せて掲載している。ユーザーは、広島県内にある、アーティストゆかりの「場所」とそれに紐づく「音楽」を知ることができる。まさに音楽で旅することができるのだ。閲覧は、Placyのアプリやウェブ上から。

参加アーティストは、二階堂和美や河原真、笹原綾乃、TEEなど。参加店舗は、音楽食堂ondo、READAN DEATだ。以下、広島県出身のシンガーソングライター二階堂 和美さんのコメントを、一部紹介する。

【プレイスリスト例】二階堂和美 – 香味喫茶ハライソ珈琲

「薬みたいに濃いコーヒーを出してくれる尾道の珈琲店・ハライソの店主のケンタロウくんは、一見不愛想だけど打ち解けたらよく話す、そんな無骨さが心地よい人です」と二階堂。最初に訪れたのは、シネマ・ダブ・モンクスがツアーでハライソに来ることを聞きつけたとき。在来線に揺られて3時間弱、二階堂も駆けつけた。「彼らとレコーディングする予定だった新曲をどうにか仕上げて、彼らのライブの前日に一日、音合わせの時間をもらえないかと頼んだ。その場所として、ハライソを貸してもらったんです。2010年のことでした。私の住む大竹から尾道に向かう電車でその曲を書き上げて、帰りは尾道で思いついた別の曲を書き上げました。2曲も一気にできたのはハライソの珈琲が効いたからだと思います」。

プレイ”ス”リストは、音楽に基づくエリアの魅力やアーティストの楽曲秘話など、より踏み込んだ話を知ることができる魅力的なコンテンツだ。音楽の感性が合えば、それに紐づく場所の好みや本などの趣味も合う。Placyは、近い将来、映画や本などの検索ジャンルも増やすという。

空間に意味を紐付け場所性(Placy)を創る、といった新たな試みに挑む「Placy」。まだ未体験の方は、ぜひダウンロードしてまだ知らない場所に足を運んでみてはいかがだろう。最後にPlacyのサイトに記載のあるメッセージを置いておく。

“レビューやランキングだけでは 汲み取ることが難しい、 「あなたのリズムが流れる」場所 を見つけてみませんか?”

【参照サイト】株式会社Placy
【参照サイト】「Placy」iOS アプリAndroid アプリ

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明田川蘭

大の旅好き&温泉好き。一人で海外へ、一人で車を走らせて日本の名湯へ。アフリカ大陸と北極南極以外に降り立ち、行った国は30を越え、巡った温泉地は100を超える。沖縄観光メディアの編集者やホテルメディアの立ち上げ経験あり。「旅は人の心を豊かにする」と本気で思い、記事を執筆している。