生きるために欠かせない「食べる」ということ。
土地を耕し、畑で野菜を育て、調理して、食べる。本来「食べる」までには長い時間を要する。しかし現代の暮らしは、あまりにも「食べる」までの時間が短くなりすぎてしまった。
カゴメが実施している野菜定点調査の2022年度の結果では、野菜に関する、植える、育てる、収穫するなど様々な体験を通して、多面的に野菜を楽しんだ経験が多い人ほど野菜の好意や知識、関心度が高いことが分かった。(※1)
買うから、つくるへ。
多くの人が消費者であり「買う」ことが多い現代。食との関わりをもっと増やし、食べることをより慈しみ楽しむことができるように、「つくる」という視点から食の楽しさを知ってみてはいかがだろう。
現在、京都にある株式会社Farmy Projectは、里山を整備し、土地を開墾し、畑で野菜を育て、調理して食べるという人間本来の活動を共に行うプロジェクトを推進している。そこで2022年9月1日より、OHARA FARMYシェアファーム事業、Farmy Kitchen飲食事業をグランドオープンした。
場所は、京都大原は市内から車で約20分のところ。豊かな自然に囲まれた地域のため、都心部にある貸し農園とは異なり、四季折々の里山の風景を楽しみながら畑仕事を体験できるのも魅力だ。
アドバイス付きの貸し農園で、 初心者でも安心して野菜を育てられる環境がととのっている。畑で使われる支柱など資材は、近場で採取した自然素材に限定されており、種苗は在来種・固定種のみを使用。無肥料・無農薬で野菜を育てることが特徴だ。
農園には、Farmy Kitchenやクラブハウスを併設。Farmy Kitchenでは有機小麦を使い、本格薪窯で焼いたフォカッチャや、京都大原産の野菜を使ったテイクアウトフード、オーガニックコーヒー、 Farmyオリジナルブレンドのハーブティーなどを提供しており、農業の合間の休憩やランチに利用できる。
クラブハウスでは、農にまつわる本を揃えたライブラリーを設けており、窓からの壮大な田園風景を楽しみながら、ホッとひと息つくことができる。今後、ハーブにまつわるワークショップ、ヨガ、坐禅などのイベントも定期的に開催していくという。
プランは、月額利用料8,800円〜、4タイプを用意(別途入会金)。子供への食育体験や、部署を超えたコミュニケーションの場、農業の知見を深めるなど、用途や好みに合わせて活用を検討してみてはいかがだろう。
自然を知り、土を知る。
そんな食の原点をあじわえる贅沢な体験を、OHARA FARMYで。自分たちが食べるものを自分の手でつくる喜びや楽しさを感じてみよう!
【参照サイト】OHARA FARMY | 京都 左京区 大原
明田川蘭
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