エアホストの宿泊管理システム「AirHost PMS」とオンライン決済サービス「Stripe」がAPI連携

合同会社エアホスト(以下、エアホスト)は10月3日、同社が提供する宿泊管理クラウドサービス「AirHost PMS」がオンライン決済プラットフォームを展開する「Stripe」とAPI連携を開始したことを公表した。AirHost PMSは今回の連携により、Booking.com APIからクレジットカード情報を自動で連携可能となり、クレジットカード決済、不正カード情報の検知・登録が自動化された。

今回の連携は、宿泊施設での決済方法が「現地払い」である場合に深刻な課題となっている直前キャンセルや宿泊客が現地に現れない「No show」のトラブルを自動で解消する目的で行われた。特にBooking.comの予約においては、これまではこれらのトラブルを回避するためにゲストから取得したクレジットカードを確認・コピーし、手動でクレジットカードの決済が有効かをカード会社に確認するオーソリゼーション(以下、オーソリ)やキャンセルポリシーに合わせた決済の実行、オーソリで無効と判断された場合にBooking.com側に「無効クレジットカードとして記録」するなどの作業が生じ、多くの工数を要していた。それが今回の連携により、以下の流れで自動化されたことで作業工数の大幅削減につながることとなった。

まずBooking.comから予約が入ったとき、予約時に受け取ったゲストのクレジットカードに対して自動でオーソリが実行される。カードが有効の場合は決済日設定に合わせて決済を自動で実行し、カードが無効の場合は自動でBooking.comに「無効クレジットカードとして記録」として登録、ゲストにカード情報の再登録の通知が送られるようになった。

AirHost PMS × Stripe

そのほか、ゲストがカード情報を更新した場合には、オーソリを自動でリトライし、実行後は通常予約のオーソリの流れと同様に処理され、期限がすぎた場合にはAirHost PMSから予約キャンセルを実行することができる。また、宿泊の短縮や延泊等で請求金額が変更になった場合には、自動で一部返金・追加請求を実行する。さらに予約キャンセルの場合には、請求前であれば請求をキャンセル、請求済みの場合にはキャンセルポリシーに従い、一部または全額が返金される。

そして、各予約の決済状況はAirHost PMS内で一覧で確認できる。宿泊ゲストに対しては、自動メッセージ機能を利用し、決済日設定に合わせて支払いのリマインドメッセージを送ることで期限内の支払いを促すことができるなど、利便性が高まった。

AirHost PMSは、各チャネルを一括管理するサイトコントローラー機能と、予約やリスティング管理をするPMS機能の両方を備えた、オールインワン型のクラウドサービスだ。エアホストが提供する「AirHost チェックインソリューション」と合わせて利用することで、住宅宿泊事業法・旅館業法等で求められる宿泊ゲスト名簿の収集や管理、本人確認をシステム上で一括管理できるものとなっている。

一方、AirHost PMSと連携したStripeは初期費用や月額費用などがかからず、取引額の3.6%の手数料で利用できる決済サービスだ。VISA、Mastercard、JCBといった主要なデビットカードやクレジットカードすべてに対応するうえ、宿泊施設にとって比較的手頃な価格で導入することができ、決済に関するゲストとのトラブルも未然に防ぐことができる。また、事前決済を徹底することにより当日のオペレーションも最低限に抑えることができ、フロント業務の省人化・無人化にもつながるうえ、クレジットカードでのオンライン決済を導入することでカード決済を好む訪日観光客の集客強化も図ることができるなど、数々の利点がある。

エアホストは引き続き、宿泊施設向けに日々の作業の自動化・効率的な運営を支援するシステムを提供することで、民泊・ホテル運営のコストカットとゲストの満足度の向上に貢献する方針だ。

【サービスサイト】AirHost PMS
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(Livhubニュース編集部)

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