アウトドアや温泉好きにおすすめしたい、青森ワーケーション

世界遺産や景勝地などの豊かな自然や、名湯・秘湯と呼ばれる泉質の良い温泉が数多くある青森県。

地域の文化や歴史、気候に基づいた独自の食文化を築いていて、りんごだけでなく長芋やにんにくの生産量も多く、大間のマグロ、イカやホタテなどの魚介類も有名です。

この記事では、青森県でワーケーションをするのにおすすめのワークスペース、そして仕事の合間にぜひ体験してほしいおすすめアクティビティを紹介します。

青森県のエリア紹介

本州の最北端に位置している青森県。西は日本海、東は太平洋、北は津軽海峡と、三方が海に囲まれており、大きく6つのエリアに分かれています。

今回はその中でも青森県の県庁所在地、青森市がある「東青(とうせい)地域」を中心にワーケ―ションのおすすめ情報をお伝えします。

青森県のワーケーションにおすすめしたいアクティビティ

ワーケーションの行先を探す際、まずは仕事以外の時間をどのように使うのかを検討する方も多いのではないでしょうか。そこでまずは、滞在中におすすめしたいアクティビティをご紹介します。

アウトドアで身体を動かす

青森と言えばやっぱり自然。青森県南西部から秋田県北西部にまたがる、世界遺産にも登録された「白神山地」をはじめ、県北部にある日本三大霊山の1つとしても有名な「恐山」、青森県と秋田県にまたがる「十和田湖」や十和田湖から流れる「奥入瀬渓流」など数々の山や湖があります。

そんな自然豊かな青森で、自然に触れないのはもったいない!青森市の中心部からアクセスしやすい山や海に出向き、休日には身体を動かすのはいかがでしょうか。

八甲田山

おすすめは八甲山散策。青森県のほぼ中央に位置している八甲田山は、沼や湿原が多く「八(たくさんの)甲(山)田(湿原)」が名前の由来とのこと。八甲田山は1つの山の呼称ではなく、標高1584メートルの大岳など、18の頂からなる火山群の総称で、日本百名山にも選ばれています。

特に人気のシーズンは色鮮やかな紅葉が見られる秋。ロープウェイに乗ると上から紅葉の絶景が楽しめます。また、樹氷が現れる冬も特別な景色が見られます。冬の樹氷といえば蔵王が有名ですが、八甲田山では白銀の景色のなか、スキーやスノーボードで樹氷の間を滑走する体験もできます。

もちろん、春から夏にかけても美しい新緑の森が広がる八甲田山では、マイナスイオンをたっぷり浴びることができます。いくつか点在する沼を巡ったり、ブナの森でウォーキングをしたり、サマースキーをしたりと季節に合わせて表情を変える八甲田山では年中自然を満喫することができます。

グダリ沼

清流が流れる、グダリ沼  筆者撮影

陸奥湾

青森県の東青エリアは陸奥湾に面しています。海辺でタラソウォークやヨガ、海釣り、SUPなどマリンアクティビティも充実しています。

もちろん、砂浜でまったり海を眺めるのも◎

あおもり駅前ビーチ

あおもり駅前ビーチ 筆者撮影

温泉でリフレッシュ

火山群の八甲田山周辺には泉質の異なる温泉がいくつも湧いているので、日帰り入浴が可能な温泉施設が充実しています。仕事終わりや身体を動かした後にぜひ温泉に浸かって日ごろの疲れを癒しましょう。

酸ヶ湯

酸ヶ湯温泉は、日本初の国民保養温泉地。約300年前に八甲田山から湧き出している源泉が発見されました。泉質は強い酸性の酸性硫黄泉で、筋肉痛や関節痛、冷え性、疲労回復、神経痛やリューマチ、皮膚病など、身体の不調に効果が期待できる、療養に適した温泉だとされています。

酸ヶ湯

酸ヶ湯外観  筆者撮影

酸ヶ湯では、総ヒバ造りの「ヒバ千人風呂」という巨大な浴槽が名物です。5つある酸ヶ湯の源泉のうち2つの湯を混ぜ合わせられた「熱の湯」と、熱の湯とは別の源泉を使った「四分六分の湯」という2種類の温泉が楽しめます。

千人風呂は混浴ですが、脱衣所や大浴槽内は男女でエリアが区切られていて、お湯も乳白色のため、抵抗なく入ることができます。気になる女性向けには売店で湯もみ着が販売されているほか、女性専用の時間帯も設けられています。また、千人風呂とは異なる源泉にはなりますが男女別の内風呂「玉の湯」に入ることもできます。

<公式ホームページ>酸ヶ湯

浅虫温泉

青森駅から電車や車で約30分ほど東に進むと、浅虫温泉街があります。1200年以上の歴史があり、古くから青森の温泉地として知られています。日帰り入浴が可能な旅館も数か所あるので、市内からも気軽に訪れることができます。

また、浅虫エリアでは温泉だけではなくサンセット・ビーチあさむしでアクティビティができるほか、釣りが楽しめる浅虫海づり公園、夏には蛍が見える浅虫ダム「ほたる湖」、自分で温泉卵が作れる温泉たまご場・足湯、そして浅虫水族館など、観光地やアクティビティも楽しめるエリアです。

<公式ホームページ>浅虫温泉

他にも、三内丸山遺跡の近くに位置する「さんない温泉」や「かっぱのゆ」など地元の人も日常的に利用する日帰り温泉施設もいくつかあります。

文化・歴史を学ぶ

地元の文化や歴史も学びたい方や天候が思わしくない日にも楽しめる施設があります。

三内丸山遺跡・小牧野遺跡

縄文文化を学びたい方、歴史好きの方にとっておきの場所。青森市にある「三内丸山遺跡」は、国の特別史跡に指定されている日本最大級の縄文集落跡です。広大な遺跡からは、日本最多の約2,000点以上の縄文土器、石器、土偶、木器や漆製品、ヒスイや黒曜石などの交易品が多数出土しています。

<公式ホームページ>三内丸山遺跡

ねぶたの家 ワ・ラッセ

青森といえば「ねぶた祭り」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そんな有名なねぶたの実物を年中いつでも見ることができるのが、青森駅すぐ横に位置する「ねぶたの家 ワ・ラッセ」。

ねぶた

ねぶた  筆者撮影

ここではねぶた祭の起源や歴史、制作技術や作風などの魅力を学ぶことができます。館内には2階部分まで吹き抜けになった広大なスペースに、実際に出陣した大型ねぶたを常設展示しています。また、一日に数回、お囃子のパフォーマンスも見ることができます。普段は見ることができない、ねぶたの中の構造なども覗くことができるので、ねぶたの迫力と繊細な職人技を間近で見てみてください。

館内にはレストランやお土産屋さんもあります。

<公式ホームページ>ねぶたの家 ワ・ラッセ

A-FACTORY

青森の名産品やお土産を買いたい人におすすめの場所が、ねぶたの家 ワ・ラッセのすぐ隣にあるおしゃれなショップ「A-FACTORY」。

グッドデザイン賞を受賞した建物の中へ入ると高い天井の明るく開放的な空間が広がっています。フードマルシェには青森のおいしくておしゃれな食品が並び、シードル工房では、醸造工程をガラス越しに見学可能です。2Fにはテイスティングラウンジがあり、テイスティングカードを購入するとシードルが試飲できます。

A-FACTORY

A-FACTORY 筆者撮影

青森県産のりんごジュースやジャムだけでなく、スイーツ、スパイス、おつまみなど、おしゃれなお土産を購入することができます。

<公式ホームページ>A-FACTORY

市内には他にも、日本を代表する版画家たちを輩出した版画の街として有名な青森の版画づくりや津軽伝統のこぎん刺し体験などの工芸体験ができる工房・施設もあります。

滞在中に食べたいご当地グルメや訪れたい地元スーパー

青森といえばりんごやマグロで有名ですが、その他にも現地では八戸せんべい汁、貝焼き味噌、じゃっぱ汁のほか、大湊海軍コロッケや弘前いがめんち、そしてB-1グランプリで金賞を獲得した十和田バラ焼きなど様々なグルメが楽しめます。

青森魚菜センター(古川市場)では、陸奥湾でとれたホタテや、朝に水揚げされた近海の新鮮な魚介類から好きなネタを選び、丼ご飯にのせて作る「のっけ丼」がいただけます。

そして一度は食べてみたいラーメン「味噌カレー牛乳ラーメン」。味噌のコクとカレーのスパイス、牛乳のまろやかさが絶妙なバランスをとっていて、クセになるとの声が多数。

他にも、深みのあるイワシの焼き干し・煮干しの出汁が特徴の「津軽煮干しラーメン」を地元の人は頻繁に食べるそうです。

外食ばかりではなく、お惣菜を買って滞在先でゆっくりお食事を楽しみたい日にはローカルスーパーにぜひ行ってみてください。青森でしか味わえないご当地のお惣菜も並んでいます。

  • スーパー福や:種類豊富な250円弁当が有名
    (〒030-0845 青森県青森市緑1丁目1-3)
  • スーパー丸大:手作りのお惣菜が好評
    (〒030-0861 青森県青森市長島3丁目14-4)
  • スーパートーエー:地域密着型の小型スーパー
    (〒030-0812 青森県青森市堤町2丁目7-13)
  • カブセンター:青森県・秋田県に展開するなんでもそろう大型スーパーマーケット
    (〒030-0852 青森県青森市大野前田73-6、他市内に多数)
  • ユニバース:青森県を中心に岩手県、秋田県にも展開する品ぞろえ豊富なスーパーマーケット
    (〒030-0811 青森県青森市青柳2丁目9-25、他市内に多数)

 

青森駅周辺のワーケーションにおすすめなワークスポット

自然に温泉、そしておいしいご当地グルメと魅力がいっぱいの青森。滞在中に行きたい場所は見つかりましたか?

ワーケーションを充実させるには、しっかり仕事に打ち込める環境も大切。青森市内には快適に仕事ができるワークスポットがいくつかあります。青森駅から徒歩圏内で利用できる、アクセスのよいワークスポットを4つご紹介します。

AOMORI STARTUP CENTER

AOMORI STARTUP CENTERは、青森をより元気にするため、多種多様な人たちが集い、リラックスしながら新しい価値を生みだす拠点となることや、業種を超えて起業・創業を志す人々が交流しお互いを高め合う場となることを目指した場所です。

ワークスポットとして利用できるだけでなく、経営全般に関する相談ができます。ビジネスに関する経験豊富なスタッフが常駐しており、無料で起業や新規事業を含め、様々な経営の相談に乗ってくれます。起業や経営、就職に役立つイベントも随時開催しています。

営業時間 10:00-19:00
休業日 日・月・祝
住所 青森市新町1-2-18 青森商工会議所会館1F
電話番号 相談予約: 017-763-0037
施設利用: 017-734-1311
アクセス JR青森駅より徒歩2分
URL https://ao-sta.com/

seven C’s

地域の活性化を狙いに、新しいモノ・コトに挑戦する人をサポートしてくれる場所。ビジネスの利用だけでなく、趣味など自分だけの“自遊空間”としても利用可能です。ワーキングエリアの他にも貸会議室、キッチンスタジオe-TO、そしてカフェも利用できます。フリードリンク付きなのでゆっくりと過ごすことができます。

営業時間 9:00-18:00
休業日 第4日曜日
住所 青森市新町2-2-11 東奥日報新町ビル New’s2F
電話番号 017-764-0220
アクセス JR青森駅より徒歩9分
URL https://news-to-o.com/seven-cs/

いいオフィス青森 by UGUISU

バリスタが淹れたコーヒーを味わいながら作業ができるカフェ・コーワーキングスペースです。ドロップイン料金を払うとフリードリンク(おかわり自由)が付きます。リラックスしながら仕事に打ち込むことができ、作業に集中したいときは窓際に集中スペースが用意されています。

営業時間 月~金:13:00-20:00
土・日・祝:15:00-20:00
休業日 毎週火曜日、三連休の翌日
住所 青森市新町1-11-16 1F
電話番号 017-764-0898
アクセス JR青森駅より徒歩5分
URL https://e-office.space/aomori-by-uguisu/

 

リージャス アクア 青森スクエアビジネスセンター

アクア青森スクエアは、青森市のビジネスエリアの中心にあります。個室オフィスからシェアオフィス、コワーキングなど、多様なスペースとオフィスプランが用意されています。

営業時間 8:30-18:00
休業日 土・日・祝
住所 青森市長島2-13-1 AQUA青森スクエアビル4F・6F
電話番号 017-715-5800
アクセス JR青森駅より徒歩15分
URL https://www.regus-office.jp/area_aomori/

 

青森県のワーケーション関連サイト

青森でのワーケ―ションに興味を持った方はぜひ、ワーケ―ションの情報を発信しているサイトをご覧ください。

青森市企画部企画調整課の新しい働き方推進室では、期間限定でワーケ―ションや移住体験プログラムを随時提供しています。

アオモリ・ワーケーション体験ホームページ

他にも、青森県移住・交流ポータルサイトにてワーケーションや移住に関する情報が発信されています。

あおもり暮らし 青森県移住・交流ポータルサイト

青森県でワーケーションをしてみては

朝、いつもより少し早起きをして海辺を散歩してから1日をスタート。日中はワークスペースで仕事に打ち込み、仕事を終えたら温泉に浸かり、ローカルグルメを味わう。週末は山や海でめいっぱい身体を動かして汗を流す――

そんないつもとは違った日常を青森では過ごせます。週末も活用して3, 4泊ほど、ゆっくり滞在してみてはいかがでしょうか。

陸奥湾の夕日

陸奥湾の夕日

 

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瀧田桃子

幼いころから旅行をすることが当たり前だったのもあり、常に知らない場所に足を踏み入れることが大好き。海外は30か国以上巡り、旅を通じて新たな価値観や文化に触れ、その土地ならではの雰囲気を五感で感じることが生きがいのひとつ。旅を通じて人とつながり、より多くの人に自分らしい生き方を見つけるのと同時に地域の人々や環境を元気にしたい。