魯肉飯、小籠包、熱々の豆乳スープ鹹豆漿に揚げパン……。
日本でも台湾料理専門店が各所にオープンするようになり、台湾に行かずとも湯気とともにある美味しい台湾料理にありつける機会が増えた。それでもまだまだ台湾の食の、奥は深い。
今回は、美味しい店を探し求めて台北の街を食べ歩き、2024年4月26日に台湾グルメガイド『台湾名店137』を出版したグルメインフルエンサーtatsuyaさんに、“本当に美味しい”台湾のローカル麺グルメが食べられるお店を教えてもらった。知ってしまったが最後。きっと台北まで食べに飛んで行きたくなってしまうはず。
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○プロフィール:tatsuya
台北と東京在住。いま注目のグルメインフルエンサー。毎日現地で食べ歩き知る人ぞ知る店まで通い詰めている美食探求家。グルメ情報をSNSで発信し、台湾を始め、世界中の美食家やミシュランシェフからフォローされている。
Instagram:@tatsuya_tokyo_taipei
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1. 麵線傳奇 / ミエンシエンチョアンチー
まずは、もはや台湾人のソウルフードとも言える麺料理「麺線」をご紹介。
カツオのダシが効いたドロっとしたスープに、日本の素麺のような細い麺が入った料理。
軽いからおやつ感覚で食べられる。ドロドロすぎるので、食べるのはスプーンで。
おすすめのお店は台北中山地区MRT民權西路駅から 徒歩2分にある名店「麵線傳奇(ミエンシエンチョアンチー)」。
台北No.1との呼び声も多く、いつも大行列の超人気店。
4テーブルほどしかない小さな店内。店頭では、女性店主の老闆娘(ラオバンニャン)が手際よく麺線を茹でたり混ぜたりしている。
ミックスを意味する「綜合」には、定番の牡蠣とホルモン、そして肉羹(台湾風肉団子)が入っていて、上にはパクチーという王道スタイル。
カツオだしのスープは、少し甘味があり、しつこくなく、しかしニンニクが結構効いてるのでパンチもある。
とにかく具材たっぷりで、ホルモンは噛むほど旨味が出てくるし、牡蠣はプリプリだし、ここの麺線は抜群に美味しい。
卓上のトッピングには黒酢、ニンニク、特製のラー油。辛いのが大丈夫ならラー油もおすすめ。台湾に来たら外せない名店。
住所:台北市中山區天祥路39號
營業時間:08:00-17:00
定休日:日曜日
2. 美景紅油抄手 / メイジンホンヨウチャオソウ
日本とも中国とも違う台湾の坦々麺。濃厚な胡麻のソースの味わいは一度食べたらやみつきになること間違いなし。
僕が思う台湾で一番美味しい坦々麺が食べれるお店が、台北の中心エリア大安地区の地下街「頂好名店城」の一角にある「美景紅油抄手(メイジンホンヨウチャオソウ)」。
洋服屋さんや飲食店が並んでる、かなりローカルなフードコートのような場所にある。
席はカウンターのみで、常に行列の超人気店。
台湾の坦々麺は日本人が想像するのとは全くの別物。
濃厚な胡麻のソースにピーナッツパウダーがかかっていて、少し柔らかめ麺とソースを混ぜながらいただく。
ソースと麺がねっとり絡み合って、 濃厚で香りが豊かで堪らない。
ちなみに四川の担々麵とは違って辛みは全くないので、辛いものが苦手な人も安心してトライしてみてほしい。
坦々麺以外にも、ワンタンをラー油でまぶした 炒手(チャオソウ)も絶品。
台湾に来たらこれを食べずには帰れない。
住所:台北市大安區忠孝東路四段97號B1樓
営業時間:11:00~20:30
定休日:土.日.月
3. 無名鴨肉麵 / ウーミンヤーロウミエン
最後に紹介するのは、名前のない絶品鴨肉麵。
鴨肉は台湾で長い歴史を持ち、地元食文化に深く根付いているお肉の一つ。
塩茹でなどで食べられることも多いけど、ここは鴨肉を使ったラーメンの名店。
台北、長安東路(チャンアン ドンルー)沿いにある屋台。
店に名前がないので、みんな「無名鴨肉麵(ウーミンヤーロウミエン)」と呼ぶ。台湾では、おいしければ店の名前なんて必要ないのだ。
大通りの交差点に椅子とテーブルが並べられていて、車がビュンビュン走る横で食べる。
そんな場所にあるこの店の名物は、もちろん鴨肉麵。シンプルなスープに、鴨肉の甘く濃厚な旨味が染みていて、びっくりするくらいおいしい。
街の喧騒の中、汗をかきながらすするのが最高。
住所:台北市中山區長安東路二段33號
営業時間:10:30~19:00
定休日:土日
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嗚呼…食べたい…。
今すぐ、飛んでいって、ローカルに混じって麺をすすりたい。
きっとあなたも今、同じ気持ちのはず。
tatsuyaさんが教えてくれたのは、どれも台湾ローカルが愛する店であり食であり場所。訪れるときは(おじゃまします)という気持ちで、敬意をもって「你好(ニーハオ)」と門をくぐろう。
記事で紹介した3つ以外にも、台湾の知る人ぞ知るグルメ情報や、ご飯を頼むときに使える台湾華語まで掲載されている本『台湾名店137』も、ぜひ手にとってみて。
【参照サイト】tatsuya/Instagram
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