月額制で全国の家に自由に住める多拠点ライフプラットフォーム「ADDress(アドレス)」を展開する株式会社アドレスは1月16日、ANAホールディングス株式会社と連携し、航空券定額制サービスの実証実験を開始することを公表した。
「ADDress」は登録拠点ならどこでも住み放題になるサブスクリプション型の多拠点居住サービスだ。働き方の多様化や、さまざまなライフプランに応じた生活拠点の気軽な変更を可能にする。地方にとっては、都市部に集中していた人口の地方への受け皿ができることで、短期的な観光ではなく、関係人口の増加による消費・地域活動を通した地域の価値を高めることにもつながる。
今回の実証実験では、ADDressの年間・半年会員が月額3万円の追加料金を支払うことで、ANA国内線の指定便を月に2往復できるサービスを提供する。今後、実証実験での対象路線・対象人数の増加とともに、多拠点生活とは異なる関係人口拡大策を提供する事業者との連携を図る見通しだ。
募集期間は1月17日から3月21日まで、利用期間は1月31日から3月31日まで。対象路線は、羽田と新千歳、鳥取、高松、徳島、福岡、大分、熊本、宮崎、鹿児島の間のANA指定便。対象人数は実証期間中で50人。申込はADDress会員向けの専用サイトにて受け付けている。
OTAや旅行各社が交通・航空各社とタイアップし、移動を促進するサービスが徐々に広がりをみせるなか、今回の「ADDress」による実証実験が旅行・観光業界をはじめ、それ以外にも好影響をもたらすことに期待したい。今後、「ADDress」拠点間の移動コストと複数の住宅コストの負担感が減少するサービス展開により、デュアルライフや多拠点生活のすそ野が広がり、各地の関係人口拡大に寄与することにも注目だ。
【ウェブサイト】ADDress
(Livhubニュース編集部)
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