クラウド型サイトコントローラー「ねっぱん!」を提供する株式会社クリップスは7月1日、「ねっぱん!」の後継となる有料サービス「ねっぱん!++(プラスプラス)」を提供開始した。従来提供してきた「ねっぱん!」は6月30日をもってサービスを終了している。
「ねっぱん!++(プラスプラス)」には、在庫管理機能や予約管理機能、分析レポート機能といった従来の機能に、新たな機能とサービスが追加された。
まず、機能面では宿泊業界で課題となっているノーショー対策として、現地決済のみ、同社指定OTAの予約サイトにて事前決済ができるようになった。そして、予約成立後や宿泊日前後に「ねっぱん!++」からユーザー宛にメールを自動配信する「サンクスメール」機能を追加した。2019年秋には、複数の主要OTAの予約サイトに対し一括でプランを登録できる「プラン一括登録」機能や、主要OTAの複数サイトに対しプランの販売期間を一括で延長できる「プラン自動延長」機能が追加される予定だ。
続いてサービス面では、複数施設の運営者においてログイン後の施設切替が可能となり、分析レポートを法人全体として一括集計し、CSV出力ができるようになった。また、サポートセンターの受付時間が「9時~21時」と従来より3時間延長された。さらに、「ねっぱん!++」の機能を学ぶことができる毎月1回の無料勉強会「++勉強会」の開催や、申し込み順で「ねっぱん!++」の一部操作を無料で代行する「ねっぱん!操作代行サービス」を実施している。
「ねっぱん!++」の利用料金は初期設定料が50,000円、月額利用料は5室以下の施設で5,000円、6室以上の施設で8,000円だ。別途、PMS(ホテル会計システム)やレベニューマネージメントシステム等と連携する場合、オプション料金が発生する。
同社はこれまで宿泊施設向けに、複数の宿泊予約サイトの在庫・料金・予約情報を一括管理できるクラウド型サイトコントローラー「ねっぱん!」を提供してきた。2012年より楽天グループに加入し、国内最大級のOTA「楽天トラベル」へ参画する施設に「ねっぱん!」の基本機能を無料で提供するなどし、2019年5月末日時点で業界トップシェアとなる8,700軒以上に導入されてきた。6月にはアウトドアやアクティビティ、レジャー等の予約プラットフォーム「アクティビティジャパン」と連携開始するなど、「ねっぱん!++」のみならず新サービスの提供にも注力している。
「ねっぱん」が無料から有料にサービスが変わったことで、サイトコントローラーを再検討する宿泊施設も少なくないはずだ。しかし、業務効率化や人件費削減につながる新機能が搭載されたことで、ほかのサイトコントローラーにはない新たな魅力も生まれている。これを機に、運営方針や施設の規模感などを考慮し、運営中の宿泊施設にとって最適なサイトコントローラーをあらためて検討してみてはいかがだろうか。
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(Livhubニュース編集部)
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