agodaが「2019年のゴールデンウィークの渡航動向」に関する調査結果を発表

2019年3月25日、世界で最も急成長しているオンライン旅行会社(OTA)のひとつであるagodaが、1010名の日本人消費者を対象に実施した「Go Further and Do Moreオンライン調査」の結果を取りまとめ発表した。この調査は、同社が国際世論調査機関・YouGov社に委託したもので、調査期間は2019年2月27日~3月1日である。

調査の結果、2018年のゴールデンウィーク期間中は40%の人たちが1日~3日間の短期旅行をしたのに対し、2019年は「旅行に出かける」と回答した人のうち、66%もの人たちが短期旅行を計画していることが分かった。加えて、4日~7日間の中期旅行の割合は2018年は11%だったのに対し、2019年は29%だった。この結果から、2019年のゴールデンウィークが「天皇陛下の即位・改元」(5月1日)に伴い10連休となることを反映し、中長期的な旅行を計画している人の割合が大幅に増えていることが分かった。

また、18歳~24歳の若者層のうち49%が旅に出ることに最も意欲的であり、次いでミレニアル世代を含む25歳~34歳の男女のうち、39%が旅行を予定していることが分かった。一方で、同期間に渡航する可能性が最も低かった世代は55歳~64歳のアクティブシニア層で、「旅行に行く」と回答した人の割合は19%にとどまった。さらに地域別の渡航動向を見ると、首都圏エリアの回答者の渡航率が最も高く、37%の人たちが「旅行に出かける」と回答し、このうち約3分の1の人たちが近場の国内旅行をすると回答した。

「渡航期間について」の結果を見ると、ゴールデンウィークに最も旅行する可能性が高い世代は、2000年代の初頭に成年期を迎えたミレニアル世代だった。「今年のゴールデンウィーク期間中に旅行をする」と回答したミレニアル世代のうち、92%もの人たちが1日~7日間の旅行を予定していることが分かった。また、18歳~24歳の人たちのうち45%が「今年のゴールデンウィークに1~3日間の旅行を計画している」と回答している。同時にこの世代は、他の世代と比べて8日以上の長期旅行をする可能性がより高いことも分かった。

一方で、55歳以上の人たちでは、10人に7人が「1日~3日間の短期旅行をする」と回答している。渡航期間を同行者別に見ると、パートナーとの旅行よりも友人同士の旅行の方が、4日以上渡航する人たちの割合が高いという結果となった。

続いて「渡航同行者について」の結果を見ていく。誰と一緒に渡航するかという質問に対し、65歳以上の世代では配偶者(46%)、友人同士(27%)、親戚(21%)の順となった。一人旅をする割合では、55歳~64歳以上のアクティブシニア世代で最も高い結果となった。ミレニアル世代では「一人旅をする」と回答した人たちの割合は全体の9%で、このうち5%の人たちが今年のゴールデンウィークを利用して初めて一人旅をすることが分かった。

最後に「旅行の計画性について」の結果を見ていく。事前の計画性については海外・国内を問わず、日本人旅行者の94%は渡航前に旅行の計画を立てており、何も計画を立てずに旅行に出かける人たちは6%だった。「全旅程を事前に計画する」と回答した人の割合は37%だった一方、57%の人たちは1つか2つの主要な観光目的だけ事前に計画すると回答した。この結果を男女別に見ると、41%の男性が渡航前に細かなスケジュールを立て、30%超の女性は旅先でやってみたい1つか2つのことだけ予定し、それ以外はフレキシブルに対応する傾向があることが分かった。

旅の計画性について同行者別に見ると、「配偶者や子供連れで旅行する」と回答した人たちは、事前に全旅程を計画するケースが最も高く全体の43%だった。次いで友人同士の旅が41%を占め、「何も計画せずに友人同士で旅する」と回答した人たちは一人もいなかった。こうした結果から、旅行のパートナーが変わることで旅の計画の立て方も変わってくることが分かる。

また、一人旅の場合は個人差が大きく、69%の人たちが1つか2つの計画だけを事前に立てると回答した。このたびの調査では「完全な計画を練ってから旅に出る」と回答した一人旅の人は19%に留まり、「ほぼ事前の計画なしに旅に出る」と回答した人の割合は13%となった。

このたびの調査について、アゴダの日本代表であるトーマス・リー氏は「今年のゴールデンウィークを利用して旅行を計画している人たちのうち70%の人たちが、「普段以上に綿密に旅行を計画している」と回答していることからもうかがい知ることができるように、国内外を問わず、旅行を計画している人たちがこの機会を最大限に活用しようとしていることが分かります」と述べた。

Anheuser-Busch InBev Japan株式会社が行った意識調査「2019年ゴールデンウィークの過ごし方」によると、ゴールデンウィークに対するモチベーションの側面では、全体のうち20代が突出して「10連休を嬉しいと思う」「休暇中仕事のことを忘れている」など肯定的な回答が多く見られたという。「今年のGWはどんなことをしたいと思いますか?」という質問には、「国内旅行をする」が2位となり、なかでも20代と30代が突出している。同じ質問で最も割合が少ないのは50代だった。

株式会社日本旅行が調査した「2019年ゴールデンウィーク 旅行動向」によると、海外旅行は前年同期比で申し込み状況が2倍超(2019年3月3日時点)だという。国内旅行も人気が高く、特に沖縄県や北海道は前年同期比約3倍~4倍(2019年3月4日時点)という結果となった。国内旅行の人気上昇ランキング(前年比)では群馬県・新潟県・島根県・栃木県・北海道の順に人気が高い。また海外旅行の人気ランキング(前年比)では、フランス・インドネシア・ベトナム・グアム・カンボジアの順で人気が高いようだ。

2019年のゴールデンウィークは10連休ということもあり、早い時期から予約をしている人が多く、これから宿泊先を探したり自分好みのプランを立てるのも苦戦しそうだ。agodaはホテル周辺の観光の見どころを簡単に検索できることに加え、これまで行ったことのない渡航先の情報も事前にリサーチでき、旅のコーディネートを完璧かつ簡単にすることが可能だ。さらに「アクティビティー(Things to do)」機能を利用すれば、多種多様な体験を検索することもできる。

めったにない10連休のGWまで残り約1ヶ月。より多くの利用客を獲得するため各宿泊施設は、アゴダをはじめとする様々なOTAでの集客強化を図っていくため、さらに競争が激化するだろう。

【転載元】agodaが「2019年のゴールデンウィークの渡航動向」に関する調査結果を発表 | HOTELIER(ホテリエ)|ホテル・旅館・インバウンド不動産投資メディア

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