ワーケーションの期間というと、数日間をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、1ヶ月「その土地で暮らす」ようにワーケーションをする、長期滞在のワーケーションスタイルもでてきています。1ヶ月あれば、観光のみならず、その地域の人たちとの交流やガイドブックには載っていないローカルスポットの発見など、よりバリエーション豊かで濃い楽しみ方ができるでしょう。今回は、1ヶ月のワーケーションで宿選びをするときのコツや全国のおすすめの宿、プラン検索サイトを紹介します。
1ヶ月ワーケーション宿選びのコツ
1ヶ月滞在する場合、どういったことに気をつけて宿を選ぶといいのでしょうか?ポイントを4つご紹介します。
1. 生活できるか
1ヶ月間、ホテルでの食事を続けると食費も高くつき、さらにずっと外食では身体にも負担がかかります。宿を選ぶときは、部屋に自炊ができるキッチンがあるかどうか確認しましょう。備え付けの調味料や台所用品、日用品までチェックできると、余計な出費や、とりあえずの間に合わせでの買い物も防ぐことができます。1ヶ月となると洗濯も必要になるので、宿内に洗濯機もしくは付近にコインランドリーがあるかなども確認しておくとよいでしょう。
2. 移動手段があるか
仕事の前後や休みの日に宿泊施設周辺に出かける場合、ないと困るのが移動手段。徒歩で歩いて見て回れる宿・町を選ぶのも一手ですが、 そうでなくともバスやレンタサイクルなど、周辺散策のための移動手段が宿に用意されているかどうかも事前の確認をおすすめします。
3. 心身ケアのできる環境があるか
オンラインで仕事仲間と話しているとはいえ、オフラインでの人との会話や触れ合いが一切ないと寂しさもあり心理的にストレスもかかってきます。宿泊先を選ぶ際は、滞在場所やその周辺に、毎日挨拶を交わしたり、定期的にコミュニケーションをとれるような人やコミュニティーがあるといいでしょう。それ以外にも、朝の散歩や、ヨガやスポーツなどの心身を健康に保つためのアクティビティが楽しめると、より充実した滞在期間を過ごすことができます。
4. 滞在先の日常を楽しめそうか
1ヶ月間その土地に滞在するということは、旅というよりも「暮らす」に近い感覚です。観光名所は1週間で見尽くしてしまう可能性があるため、たとえば地元民に愛されるローカルな店があったり、いい雰囲気の銭湯や美味しそうな惣菜屋さんがあるような町など、その土地の非日常だけでなくそのほかの日常を楽しめそうかといったの視点で場所を選んでみましょう。
1ヶ月ワーケーションをした人の感想・口コミ
実際に1ヶ月ワーケーションした人たちのSNS上の感想、口コミをいくつかご紹介します。
多くの人との繋がりができた
1ヶ月の沖縄ワーケーションが終わってしまった…
自然豊かな国頭村に完全にハマりました🤣村の方々が本当に温かく、沢山の人の繋がりや一生ものの経験ができました😌#DeLife の講義を受けつつ、仕事と遊びのメリハリをつけて全力で楽しめました!ありがとうございました🙏✨また夏に会いましょう! pic.twitter.com/v4L4nQxqPR— あかね✈︎旅する複業デザイナー (@Fp1223) April 10, 2021
日常の中に旅がある感覚になった
【旅と日常の曖昧さがあってもいい】@ecosameshima 先生の言葉でとても刺さった言葉。1ヶ月沖縄ワーケーションをした時に感じた、日常の中に旅がある感覚。でも普段とは違う景色や様々な価値観を持った人の中で非日常も感じる。生きる自由度が高まったからこそ、私自身の旅の仕方も変わり始めた。
— はるな@旅する地方創生デザイナー (@koharuna226) May 10, 2021
天候に合わせて体験を計画できた
長期滞在だと、雲がないときは登山、風の弱いときはサイクリング、天気の悪い日は読書など、天候に合わせて旅を計画できます。
引用元:https://note.com/ray_30cm_ns/n/n248fae7f7bac
気付き、見つけられるチャンスがあった
十和田湖の夕焼け。
ちょうど1ヶ月前くらい、ワーケーション滞在していた時の写真。滞在してた時は当たり前だったこの景色。そろそろ恋しくなってきたww
「綺麗だな」「色がグラデーションになってる」「あ、雲がかかった」
何かに気づいたり、見つけたりする機会がたくさんあった。 pic.twitter.com/8FtG5ctaf3
— いわむー|東北のビデオグラファー (@Etupirkazuyan) June 11, 2021
計画が達成できず焦った
「来週の今日には東京に帰るのか」と思ったときから急に焦りが出てきて驚きました。それは、自分に課していた1ヶ月の特別な課題の解消ができていないこと。そして、「旅行に来ているわけではない」と自分に言い聞かせてのワーケーションだったので、あまり出かけていないことが焦りの原因でした。
引用元:https://note.com/kumichosuzuka/n/n8ff6c96f4c96
1ヶ月ワーケーションにおすすめの宿
1ヶ月ワーケーションにおすすめな、北海道・長野・京都・沖縄の宿を4つご紹介します。
HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL & RESORTS(北海道函館市)
「四季を知ると、また好きになる」。HAKODATE 男爵倶楽部 HOTEL&RESORTSは、ロングステイだからこそ感じられる、函館の美しさやグルメの豊富さに気づくことができるコンドミニアム型ホテルです。高速Wi-Fiを完備した客室は、全室41平米以上、キッチン・リビング・ビューバス・バルコニー付きの広々とした空間。朝食は焼き立てパンや海鮮料理などが部屋に届きます。また、長期滞在向けに30泊の特別料金プランも提供しています。
住所 | 北海道函館市大手町22-10 |
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電話番号 | 0138-21-1111 |
アクセス | JR函館駅から徒歩3分 |
URL | https://danshaku-club.com/ |
ホステルUNPLAN Village Hakuba(長野県小谷村)
UNPLAN Village Hakubaは、四季を通じて自然と触れ合い、さまざまな野外アクティビティが楽しめる長野県白馬山麓エリアに位置するホステルです。客室にWi-Fiや電源が完備されている上、館内のカフェスペースやコモンスペース、ミーティングルームなどでも仕事ができます。公式HPではワーケーションプランの販売やモデルプランの提供をしています。
住所 | 長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1 |
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電話番号 | 0261-85-4845 |
アクセス | 白馬八方バスターミナルからバスで25分、栂池高原バス停より徒歩1分 |
URL | https://unplan.jp/hakuba |
TUNE STAY KYOTO/PIECE HOSTEL SANJO(京都府京都市)
株式会社ティーエーティーが運営するTUNE STAY KYOTOとPIECE HOSTEL SANJOでは、2つのホテルで1ヶ月3回まで滞在拠点の移動・変更が可能な定額プランを提供しています。施設間で生活拠点の変更ができるため、「気分を変えて仕事がしたい」「京都市内のいろいろなエリアを楽しみたい」という方におすすめ。30日のみならず、60日・90日プランもあり、また複数人での利用も可能。2つのホテルの共有スペースが、行き来自由なのも魅力的です。
・TUNE STAY KYOTO
住所 | 京都市下京区七条通新町西入夷之町708 |
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電話番号 | 075-644-6660 |
アクセス | 京都駅より徒歩5分 |
URL | https://www.tune-stay.com/ |
・PIECE HOSTEL SANJO
住所 | 京都市中京区富小路通三条下る朝倉町530 |
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電話番号 | 075-746-3688 |
アクセス | 地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩9分 |
URL | http://www.piecehostel.com/sanjo/jp/ |
MyPlace(沖縄県那覇市)
マイプレイスは、人と人とのつながりを大切にしているホステルです。世界中から集まったたくさんのゲストと、リビングルームで国際交流をして世界中に友達ができるのもマイプレイスの楽しみの1つです。宿泊者は無料で使えるコワーキングスペースも完備しています。調理器具や基本調味料が揃ったキッチンで自炊も可能。また、各種ツアーやアクティビティの予約を代行したり、1時間100円の自転車レンタルをしていたりするため、余暇も充実するでしょう。
住所 | 沖縄県那覇市泊3-1-8 JEISビル |
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電話番号 | 080-8569-2887 |
アクセス | 那覇空港からタクシーで15分/モノレール「美栄橋駅」から徒歩15分 |
URL | https://myplace-guesthouse.com/ja/ |
1ヶ月ワーケーションの宿探しにおすすめなサービス
4つの宿以外にも1ヶ月ワーケーションに適した宿は多くあります。宿探しに最適なサービスを5つご紹介します。
Wataridori
「渡り鳥生活」という新しいライフスタイルを提案し、日本中の異なる地域での暮らしが体験できるサブスクリプションサービスサイト。1週間からの利用を原則としており、観光や旅行での短期間の滞在では味わえない「自分らしい暮らし方」が再発見できるでしょう。ノスタルジー溢れる古民家、歴史的街並みの中にある町家、誰もが憧れるタワーマンションなど、幅広い住宅を用意しています。<URL>Wataridori
Living Anywhere Commons
Living Anywhere Commons(通称LAC)は、あらゆる制約にしばられることなく、「好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方(LivingAnywhere)」の実践を目的としたコミュニティ。ノマドワーカーやアドレスホッパーといった人々が、コミュニティの中で交流を深め、生産性高く楽しみながら仕事や滞在を楽しんでいます。定額で1ヶ月どこの拠点にも住み放題というサブスクリプション型のプランもあります。
HafH
HafH(ハフ)は毎月定額でホテルに泊まれるサブスクリプションサービスを提供しています。使い方はその人次第。泊まらない月にはその分、宿泊に必要となるコインが貯まり、次回ワンランク上の宿に泊まれるようになるシステムになっています。リゾートホテル、旅館、コンセプトホテル、一棟貸し、ゲストハウスなど、幅広いジャンルの宿泊施設に泊まれます。<URL>HafH
Airbnb
泊まる場所を探す旅行者と、空き家・空き部屋を貸したい人をつなぐオンラインサービス。オーシャンビューの家、森の中のツリーハウスなど、世界500万件以上の宿泊先から、旅の予算や目的、自分の好みに合った部屋を選べます。滞在中、まるでその土地の人になったように、現地の風土や文化を体験できるでしょう。
<URL>Airbnb
NOW ROOM
NOW ROOMは、ウィークリー・マンスリーマンションの検索サイトです。場所からの検索だけでなく、1週間〜3ヶ月未満、1ヶ月〜1年未満など、期間によっても住みたい部屋が選べるため、「一定期間部屋を借りて、生活の拠点にしたい」という方におすすめです。また、一人暮らしの方だけではなく、ルームシェアでの利用も可能なため、さまざまなニーズを叶えてくれるでしょう。
<URL>NOW ROOM
「暮らす」に近い、1ヶ月のワーケーションをしてみよう
1ヶ月のワーケーションでは、数日間では知り尽くせないその地域の魅力を発見できるでしょう。現地の人とのつながりができれば、またその地を再び訪ねるきっかけにもなります。長期ワーケーション、試してみてはいかがでしょうか?