24-7株式会社は、民泊運営者に代わって対面での宿泊者の本人確認や鍵の受け渡し、宿泊者台帳整備を行うZEN LABO店舗(KEY point)を大阪道頓堀に3月10日にオープンしたことを公表した。
現在、旅館業法では、宿泊者との対面受付の設置、国籍及び旅券番号が入った宿泊者台帳の整備が義務づけられているが、民泊においてはインターネット上での宿泊予約が行われた後は宿泊者と施設提供者が直接会うことなく宿泊するケースがほとんどとなっていることから、テロや犯罪などの安全面での問題が指摘される。そして、一部の民泊サイトにおいては、本人確認書類の提出等が行なわれているものの宿泊予約者と実際の宿泊者が異なっても判別することができないのが実情だ。
他にも民泊は一般民家を貸し出すという性質上、ホテルにみられるような受付を設置することが建物の構造上困難なケースや、あるいは民泊運営者が宿泊予約のある度に運営施設を訪問し本人確認や鍵の受け渡しを行うことが困難なケースもみられる。さらに、テレビ電話等を使ったとしても実際に対面しなければ偽装できる余地が残り、宿泊者名簿を整備しても無意味となることもある。
一方、海外からの民泊利用者の視点から日本の民泊をみると、受付施設が整備されていないためにチェックイン・チェックアウト前後の荷物の一時保管や、観光案内、緊急時の対応等がないケースもあり、慣れない土地である上に様々な不便を強いられることも多い。
24-7株式会社はこのような背景を受け、民泊における安全面における諸問題の解消や利便性の向上を図るべく、JR なんば駅徒歩5分以内のエリアにZEN LABO店舗をオープンするに至った。具体的には、「KEY point」。「Locker’s」という2つのサービスを提供する。
「KEY point」では、民泊宿泊者の対面での本人確認、宿泊者台帳作成・パスポート等の本人確認資料を保存する「本人確認及び宿泊者台帳整備サービス」、民泊宿泊者に店頭で鍵を受け渡す「鍵受け渡しサービス」、店舗周辺のローカルな情報や、各種観光情報を提供する「観光案内サービス」を提供する。
「Locker’s」では、チェックイン前後に宿泊者の荷物を一時的に預かる「荷物一時預かり(クローク)サービス」、民泊宿泊者の荷物等の配送を受け付ける「荷物配送受付サービス」、民泊宿泊者の事前配送物、国内ショッピング時の商品等の受け取りを代行する「荷物受取代行サービス」を提供する。
観光の人気エリアに実店舗で民泊宿泊者と対面で接客できる利点を活かし、民泊運営者に代わって宿泊者の本人確認・鍵の受け渡し・宿泊者名簿の整備を行う他、クロークサービスや観光案内、緊急時における宿泊者に対するメッセージの一斉配信など、民泊利用者に対する様々なサービスが提供されることで、ゲストがより安心して観光を楽しむことに貢献するだろう。
【サービスサイト】24-7.link
(Livhubニュース編集部)
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