徳島県阿南市新野町(あらたのちょう)の四国八十八カ所霊場二十二番札所・平等寺が4月8日、お遍路さんや一般の旅行者も宿泊できる民泊「坊主の宿」を境内に開業したことを毎日新聞が4月9日付けで報じた。
「坊主の宿」は普段はお遍路さんや一般の旅行者に宿泊してもらい、災害時には高齢者などの避難所確保、さらに交流人口拡大による地域活性化につなげることを目的として徳島県が独自に推進している民泊の形態である「シームレス民泊」の一環で開業した。
「シームレス民泊」は、平等寺のある新野町(あらたのちょう)が津波の被害を受けない内陸部にあり2011年には東日本大震災の避難者を受け入れた経験があることから、市が住民に働き掛けたことにより実現した。
「坊主の宿」は、平等寺の境内にある住職らの住居「庫裏(くり)」を活用している。鉄筋コンクリート造の2階建てで、1日3組、最大7名が宿泊可能な3部屋を用意した。1泊2食付きで7,000円である。希望者は朝6時からの「お勤め」にも参加できる。災害時には阿南市との協定により無料で宿泊可能だ。約40年前にはお遍路さんや修行僧を無料で受け入れる善根宿(ぜんこんやど)として活用されていたこともある。また、3月18日に実施された「徳島民泊体験モニターツアー」の参加者にも宿泊施設として利用されていた。
【参照ページ】霊場 二十二番札所が民泊開業 その名も「坊主の宿」
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【関連ページ】徳島県の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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