楽天グループの民泊事業会社、楽天LIFULL STAYは6月15日、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行に合わせて、民泊・宿泊予約サイト「Vacation STAY」を開設し、予約受付を開始した。
「Vacation STAY」は民泊施設や簡易宿所を営むホストと旅行者をつなぐ民泊・宿泊予約サイトだ。一軒家やマンション・アパートなどの一部屋型からホステルのベッドスペースなどさまざまなタイプの宿泊施設を取り扱っており、グループでの宿泊からバックパッカー、出張者などさまざまな旅行者のニーズに対応している。掲載施設はすべてが民泊新法に基づく届出や、特区民泊の認定、旅館業法に基づく簡易宿所の許可を受けた施設だ。
また、Vacation STAYはホストに対して予約や在庫、売上、入金などをすべて一つのアカウントで管理できる在庫管理システムを提供する。同システムに登録された施設はVacation STAYと提携している世界最大級の宿泊予約サイト「Booking.com」にも掲載されるほか、「楽天トラベル」「HomeAway」「途家」「AsiaYo.com」「Yanolja」など他のサイトにおいても順次掲載が開始される予定だ。
さらに、ホストは楽天LIFULL STAYが提供するマンスリーマンションサイト「LIFULL HOME’S マンスリー」と併用することで各施設をマンスリーマンションなど短期賃貸物件として運用することも容易になる。
民泊新法の施行に合わせて世界最大の民泊仲介サイトAirbnbはソフトバンクなどを含む日本企業36社とのパートナーシップを公表したが、楽天LIFULL STAYが運営するVacation STAYは楽天グループ、LIFULLのネットワークに加え、Booking.comやHomeAwayといった他の宿泊予約サイトと連携しながら掲載物件数の拡大とゲスト予約の拡大を目指す。
新法の施行により違法な民泊物件がAirbnbをはじめとする多くの民泊仲介サイトから姿を消し、改めて競争環境はフラットに整った。これまで実質Airbnbの一強状態だった民泊市場の勢力図が、Vacation STAYの登場によりどのように塗り替わっていくのか。今後の動きから目が離せない。
【サービスサイト】Vacation STAY
【参照リリース】楽天LIFULL STAY、民泊・宿泊予約サイト「Vacation STAY」を開設
(Livhubニュース編集部)
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