インバウンド旅行者向けのプライベートツアーサービスを運営するotomo株式会社は11月21日、一般社団法人日本国際手話通訳・ガイド協会と連携し、新たに国際手話でのサービス提供を開始することを発表した。
2018年には訪日旅行者数は年間3,100万人を突破し、日本における観光へのニーズはますます多様化している。その一方で、世界には約4億5千万人もの聴覚障がい者がいるとされ、訪日旅行者の中にも、主に手話を使ってコミュニケーションをとる「ろう者」も数多く含まれているのが現状だ。
そこで同社は観光ガイドを、特色ある日本各地の魅力を伝えるだけでなく、情報取得に制約のある「ろう者」が安心安全に観光スポットを巡ることができるようにするサポーターとしての役割を担う重要な存在と捉え、国際手話を用いた通訳・ガイドの普及・啓蒙活動を促進する日本国際手話・通訳ガイド協会と連携するに至った。
国際手話とは、世界中の「ろう者」が国際交流を行うために作られた世界共通の手話言語だ。他国への旅行・交流などの私的な場のみならず、世界ろう連盟(WFD)が4年ごとに開催する「世界ろう者会議」の理事会・評議員会などの公式の場でも用いられている。
このたびの連携により同社は、日本国際手話通訳・ガイド協会に所属する国際手話ガイドを「otomo」ガイドとして登録することに加え、「otomo」の対応言語に新たに「国際手話」を追加し予約受付を開始した。これにより、海外から日本を訪れるろう者が、安心安全に観光を楽しむことができる環境整備に貢献する構えだ。
「otomo」にはすでに全国15都府県で900名以上のガイドが登録されている。そこに国際手話ガイドが加わることで新たなツアーサービスが広がりそうだ。このたびの両社の連携により、聴覚障がいがあっても不便や不安なく日本の観光を楽しめる環境が整っていくことに期待したい。
【ウェブサイト】日本への旅行、現地ツアーの予約サイト | otomo
【ウェブサイト】otomo株式会社
【ウェブサイト】一般社団法人日本国際手話通訳・ガイド協会
(Livhubニュース編集部)
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