ホテルチェーン世界最大手のマリオット・インターナショナルが、ヨーロッパ、アメリカ、カリブ海、ラテンアメリカの100以上の地域で2000軒以上の物件を扱う高級ホームレンタル「Homes & Villas」をローンチする。
ホテル業を営むマリオットとしては、民泊は競合ともいえる新規分野だが、2018年から行っていたパイロットプロジェクト「Tribute Portfolio Homes」で成果が見られたことから、正式に「Homes & Villas」を開始するに至った。
プロジェクトの期間は、宿泊客の90%近くがロイヤリティ・プログラム「マリオット・ボンヴォイ」の会員で、75%以上が家族や友人とのレジャー旅行に利用し、滞在日数は典型的なホテルへの宿泊日数の3倍以上だった。広いスペースに大きなキッチンとより多くの寝室を備えていることが特徴で、既存客でプライベートをゆったりと過ごしたい人々の支持を得たようだ。
「Homes & Villas」にリスティングされている物件は、例えば、カリブ海のアンギラではプライベートビーチがある物件、また、イタリア・ソレントでは、炭火オーブンで自らピザを焼いて味わえる、地中海を臨むプール付き邸宅がある。そのほか、アイルランドでは、プライベートの湖でボートやフィッシングを楽しむこともできる古城などがある。
マリオットのグローバル・チーフ・コマーシャル・オフィサーのステファニー・リナーツ氏は「1年前に開始したプロジェクトの内容を、今後グローバルに展開し、自宅のような空間とアメニティを提供していきます」と語る。
ホテル業界大手企業の民泊進出により、従来のホテル業と新規参入の民泊が対峙する構図から、業界構造に変化をもたらすか、今後に注目だ。
【ウェブサイト】Homes & Villas | Marriott International
【参照ページ】Marriott International Launches Home Rentals In Over 100 Markets
(Livhubニュース編集部)
最新記事 by Livhub 編集部 (全て見る)
- 麺大国・台湾!台北在住のグルメインフルエンサーtatsuyaがおすすめする“本当に美味しい”ローカルな名店 - 2024年4月26日
- 超サステナブルな音楽フェス!?オランダの「DGTL」参加報告会が開催 - 2024年4月9日
- 資源を“ぐるり”と循環させる暮らしを体験。鹿児島・大崎町のサーキュラーホステルに泊まってみたら - 2024年4月8日
- 台湾のサーキュラー・ソーシャルデザインに会いに行く旅「Repair Our Futures〜つなぎ直す未来〜」 - 2024年3月22日
- “見る”だけが旅じゃない。リトアニアの「触って、聴く」街歩きツアー - 2024年2月26日