P2P型の不動産クラウドファンディングサービス「クラウドリアルティ」を運営する株式会社クラウドリアルティ(以下、クラウドリアルティ)は5月7日、楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAY株式会社(以下、楽天LIFULL STAY)が物件の選定、設計・施工会社へのデザイン監修、施設の運用代行を担い、京町家を宿泊施設として再生する「西酢屋町 京町家再生プロジェクト」の募集告知を開始した。プロジェクトの募集開始は5月14日(月)10:00を予定している。
このプロジェクトは、2月21日よりクラウドファンディングを活用した宿泊施設の開発および供給に関する業務提携を開始した両社による連携第一弾案件だ。楽天LIFULL STAYが宿泊施設として運営を担う不動産の取得やリノベーション等を行うための資金調達を目的として行われる。築50年以上の京町家を取得したうえで改修し「Rakuten STAY KYOMACHIYA」として一棟貸しの宿泊施設に再生する。

対象物件の取得後は民泊・簡易宿所向けのブランディング・運用代行サービスである「Rakuten STAY」のサブブランド「Rakuten STAY KYOMACHIYA」として、楽天LIFULL STAYが宿泊施設の運用代行を行う予定だ。デザイン・設計・施工面では、株式会社グリフォンが「Rakuten STAY」の全体コンセプトと部屋のデザインコンセプトを担当し、京都の町家のプロジェクトで実績豊富な株式会社SECAI、株式会社SPECTRUMが協働して、プロデュースを行う。

今回の対象物件は、京都駅に近い京都市下京区西酢屋町に所在し、国宝や文化財が多く残る西本願寺・東本願寺エリアと、遊宴と文芸盛んな花街として発展した島原エリアの間に位置する。また、周辺には昭和初期に開設され、京都の食文化を支えてきた中央卸売市場や、近年の京都における産業研究開発やベンチャービジネス支援の拠点として設立された京都リサーチパークなどがあり、こうした地域資源を活かしつつ、地域の活性化にも取り組む方針だ。
プロジェクト終了時には、外部の投資家への物件の譲渡を含むリファイナンスを実施し、その資金を原資として出資金の返還や分配金の支払いが行われる予定だ。またプロジェクト終了後も楽天LIFULL STAYは「Rakuten STAY KYOMACHIYA」として継続して運営する予定だ。
【公式ページ】西酢屋町 京町家再生プロジェクト
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(Livhubニュース編集部)


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