インバウンド旅行者向けのプライベートツアーサービス「otomo(オトモ)」を運営するotomo株式会社は9月19日、一般社団法人アニメツーリズム協会とともに、アニメ作品の舞台となった土地をめぐるインバウンド旅行者を対象とする「公式アニメ聖地巡礼ツアープラン」を共同開発したことを公表した。第1弾として10月より、3作品の公式聖地巡礼ツアーをリリースする。
一般社団法人アニメツーリズム協会は、アニメの舞台やモデルになった地域、アニメに関する博物館、美術館、施設などから「アニメ聖地」を88か所選定し、さらに組織化、広域観光ルートを造成することにより、観光資源の掘り起こしや訪日観光客のエリア送客を促進する官民連携の協会だ。
otomoによると、海外でのアンケート調査ではアジア圏で56%、欧州で75%もの人が「アニメ・マンガ・ゲーム」をきっかけとして日本に興味をもったと回答した。さらに近年はこれらを旅の目的とするメタ観光が注目を集めており、アニメファンがアニメ作品の舞台となった土地を巡る「聖地巡礼」も、訪日客の多様化する旅行ニーズとともに増加している。しかし、多くの旅行者が各地の「聖地」を訪れ話題となる一方で、地域住民とのトラブルも増え「観光公害」が懸念される現状もある。
そこで両者は、地元自治体をはじめとする地域や作品の協力のもと、聖地巡礼の受け入れ態勢を整備し、インバウンド向けの「聖地巡礼ツアープラン」を開発することで、海外のアニメファンが聖地巡礼を楽しめるようにしながら、持続可能な地域観光の振興に取り組んでいく。
第1弾として10月より予約受付を開始する聖地巡礼ツアーで取り扱う作品は、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」「氷菓」「涼宮ハルヒの憂鬱」の3作品だ。
専属ガイドのもと、アニメ作品に登場する実際の場所や建物、作品の舞台となった地域をめぐり、聖地だけではなく、その地域の魅力ある観光スポットも紹介する。さらに、ツアーに参加するインバウンド旅行者は、ツアー中に訪問する「聖地」にてツアー限定の作品グッズを受け取ることができる。
今後もotomoは協会とともに、順次作品ラインナップを拡大する予定だ。そして、インバウンド旅行者の多様化するニーズに応え、旅行体験の向上を図り、アニメツーリズムを通じた地域観光振興に貢献する構えだ。
otomoは先月より「Japan Walker」をはじめとする複数のトラベルメディアと、インバウンド向けに新しい日本の楽しみ方を提案する「Unique Experience Japan」プロジェクトを開始し、インバウンド向けの取り組みを強化している。このたびの連携によるツアープランがインバウンド旅行者の関心を集め、新たな日本の楽しみ方の選択肢がさらに増えていくことを期待したい。
【特設ページ】Unique Experience Japan
【関連ページ】otomo、インバウンド向けに新しい日本の楽しみ方を提案する「Unique Experience Japan」プロジェクト開始
【ウェブサイト】日本への旅行、現地ツアーの予約サイト | otomo
【ウェブサイト】一般社団法人アニメツーリズム協会
(Livhubニュース編集部)
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