九州周遊観光活性化コンソーシアムとNTTグループのテルウェル東日本株式会社は12月15日、福岡県三潴郡大木町の「道の駅おおき」に、テルウェル東日本が提供するWi-Fi自動販売機を備えた車泊(くるまはく)拠点を開設した。
不稼動時間帯の駐車場や未活用の遊休地において車中泊が可能になるルール整備と、無人運用が可能な電源提供型の休憩駐車管理システムを導入する事業として行われ、インバウンドが増加傾向にある中、都市部や有名観光地でない地域への集客促進が期待される。
道の駅おおきで電気を利用する場合は、車泊利用者によるネットでの事前予約が必要だ。予約することで現地の制御装置で読み込むためのQRコードが発行され、そのQRコードを自動販売機にかざすと給電ポールへと通電が開始される。車泊を快適に過ごすことができるようにテントや椅子などのレンタルも行われる。また、Wi-Fi自動販売機では、自動販売機の飲料手数料を原資とするため、利用客は飲料手数料分のみでWi-Fi環境を利用できる。
道の駅は各自治体と道路管理者が設置、国土交通省が登録しており、2018年4月25日時点の全国の登録数は1145か所。近年は車中泊での駐車場の長期間占有や調理など、一部でマナー違反が問題となっている一方で、11月には車やバイク、自転車などで移動する旅行客向けに積水ハウス株式会社とホテルチェーンのマリオット・インターナショナルが道の駅に宿泊施設を整備する地方創生事業「Trip Base 道の駅プロジェクト」を開始するなどの取り組みもみられる。
九州周遊観光活性化コンソーシアムの代表機関であるトラストパーク株式会社とテルウェル東日本は「地域滞在型消費を促進させ観光振興へと貢献するため、Wi-Fi環境構築による新たな付加価値を提供し、九州エリアのみならず全国各地へと拠点を拡大できるよう取り組んでいく」としている。
メジャーでなくても良質な地域の観光資源を生かした新たな観光ビジネスが拡大するか、注目だ。
(Livhubニュース編集部)
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