iVacation、福岡市に民泊許可申請。「TATERU Phone」活用の民泊実証実験エリア拡大へ。

アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウドの子会社である株式会社iVacationは12月1日、福岡市の旅館業法施行令等の改正にあわせ、同社運営の物件について「民泊サービス」の旅館業法の許可申請を行ったことを公表した。

同社は民泊向けIoTデバイス「TRIP PHONE」を活用したスマート民泊の実証実験を行っており、今回の許可申請はエリア拡大を目的としている。

福岡市での実証実験は認定後から2017年3月31日まで博多区美野島の木造アパートにて行われる予定だ。「技術検証」と「運用検証」を主軸とし、具体的には「各種サービスのシステム連携」、「TRIP PHONEのレンタルから返却までの運用」、「TRIP PHONEの訪日外国人客にとっての利便性」、「民泊物件の宿泊予約からチェックイン、チェックアウトのオペレーション」を検証する。

すでに行われている実証実験は、今年9月より大田区にて、特区民泊を活用して開始された。福岡市と同様に2017年3月31日まで行われる予定で、物件が所在するエリアにある「武蔵新田商店会」と協力するなど「TRIP PHONE」に搭載されている機能を利用して、地域活性化の促進も行っている。

実証実験では、ゲストに「TRIP PHONE」を無料でレンタルし、実際に利用してもらう。「TRIP PHONE」には様々な機能が搭載されており、予約ナンバーを入力するだけの「チェックイン、チェックアウト」や、アプリで操作可能な「スマートキー」、多言語で対応可能な「コールセンター」等の他、チャットコンシェルジュや交通予約、イベントチケット予約などがある。これらの機能を活用してもらい、「TRIP PHONE」自体について、また、宿泊先で気になったことや物件の感想・意見などを収集する。収集した検証用データをもとに、「TRIP PHONE」と民泊物件のアップデートを行い、民泊運営の改善につなげていく狙いだ。

【参照リリース】福岡市への民泊許可申請を完了 民泊向けIoTデバイス「TATERU Phone」を活用したスマート民泊の実証実験 エリア拡大!
【関連ページ】福岡県の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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平井 真理

東京都出身。これまでダイエットアプリ、霊廟、ゲームなど幅広い業界での商品紹介やノウハウなどのライティング経験あり。ウェブライターの経験を活かし、主に民泊・Airbnb関連のニュース記事の執筆を担当。