民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する株式会社百戦錬磨(以下、百戦錬磨)は2月13日、沖縄県浦添市と民泊推進による地域振興をめざす連携協定を締結したことを発表した。
今後は、これまでの沖縄観光イメージである自然や琉球文化伝統のみに依存しない、浦添市ならではの「ディープな暮らし」を体験できる「まったく新しい沖縄」の滞在スタイルを目指し、百戦錬磨が提供する民泊サービスと、浦添市内の外国人住宅や空き家、空き店舗などの遊休資産を活用し、地方活性化の加速を図る。
具体的に、以下の3点に取り組む。
まず1つ目に「合法民泊を活用した浦添ならではの地域振興」として、地域の遊休資産(空き家、古民家、歴史的文化財等)を活用した民泊施設の開発支援や、浦添の民泊ブランド発信および地域と連携した情報発信、その他民泊を活用した雇用促進、移住・定住促進施策等を行う。
そして2つ目に「地域における合法民泊の認知啓蒙、普及促進」として、住民に対する正しい民泊の理解促進や合法民泊推進に向けた環境整備(指導・助言等を含む)に取り組む。
さらに3つ目として「持続的な地域振興を実現するための、推進体制構築」を進める。
浦添市は、那覇空港から近く、沖縄観光の重要拠点である那覇市と隣りあう立地条件でありながら、市内の宿泊施設不足から経由地とされることも多い。市は観光振興の観点から「宿泊」への取り組みを重視すると同時に、沖縄県内に激増する違法民泊への対応も課題であるとして、本協定の締結に至った。
百戦錬磨による地域連携協定は2例目だ。1例目は2017年5月の徳島県および美馬市との提携だ。百戦錬磨は農山漁村地域での滞在や歴史的建造物を活用した民泊や農泊など、地方創生における取り組みを進めてきた。
また、百戦錬磨は沖縄県においては、2014年に沖縄県那覇市に子会社となる「とまれる沖縄株式会社」を設立し、現地の合法民泊コンサルティングや施設運営サポートなど、沖縄県における民泊事業のトータルサービスを提供している。
現在、百戦錬磨は観光ポテンシャルをもちながら宿泊施設の不足している地域において、民泊を活用した新たな観光需要を創造することを計画しており、違法民泊を含めた地域課題を解決するとともに、その地域ならではの魅力発信を行うための地域連携協定を全国的に進める見通しだ。
この取り組みをきっかけに合法民泊がさらに推進され、民泊を活用した観光スタイルが浸透することで地域活性化につながることに期待したい。
【関連ページ】百戦錬磨、徳島県、美馬市が民泊を活用した地方創生の推進に関する協定を締結
(Livhubニュース編集部)
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