and factory株式会社は7月24日、IoT体験型宿泊施設である「&AND HOSTEL」の6号店「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」を同ブランドの旗艦施設として、8月1日に開業することを公表した。
&AND HOSTELは最先端のIoTデバイスを1か所に集めた近未来のIoT空間が楽しめる体験型宿泊施設だ。
&AND HOSTEL ASAKUSA STATIONでは、宿泊者専用のスマートフォンを貸し出しており、宿泊者はこれを利用することで鍵の開錠・施錠や電気の点灯・消灯、エアコンのオン・オフなどを、同社が独自に開発した専用アプリ「&IoT」のみで操作できる。
具体的には、「Wake up!」「Sleep」「I’m home!」「Go out!」「Concentrate」「Relax」の6シーンで、居室内のIoTデバイスが作動する。例えば、起床時にアプリの「Wake up!」ボタンを押すと、カーテンが開き、スマートスピーカーから目覚めの音楽が流れ、照明の光量が調節され、テレビがつき、アロマが香り、空気清浄機がつくなど、起床に適した環境を整えるための複数のデバイスが一斉に作動する。
また、センシング技術やクラウドデータとの連携により、天候や防災情報の通知、ラウンジの混雑状況などの情報をリアルタイムで把握することができる。
このほか、これまでの&AND HOSTELの居室内では、デバイス通信にWi-Fi、Bluetoothなど複数の規格を併用していたが、&AND HOSTEL ASAKUSA STATIONでは低電力で長時間運用を可能とするIoT無線規格「Z-WAVE」を統一規格とすることで、安定した利用環境を提供する。
あわせて、ロケットベース社のIoTデバイス管理クラウド「White Base」を活用し、シーズンや時間帯における利用者の声や行動傾向、デバイスの利用状況を分析することで、同施設を宿泊施設としてだけでなく、IoT普及促進・技術開発の発展に貢献するマーケティングプレイスとしての価値の向上も図る。
and factory社はかねて、自社で開発した宿泊施設向けの運営支援サービスとして、IoTデバイスを一元管理できるプラットフォームアプリ「&IoT」、簡易宿所向け宿泊管理システム「innto」、月額無料のホテル客室向けタブレットサービス「tabii」を開発し、他社の宿泊施設にも展開し、宿泊施設業界における課題をテクノロジーの力で解決するための取り組みを進めてきた。
同社が展開する最先端の技術を体感したい方は、ぜひ同施設に宿泊してみてはいかがだろうか。
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(Livhubニュース編集部)
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