観光庁は1月16日、2018年の訪日外国人消費動向調査の結果として「2018年全国調査結果(速報)」を公表した。
2018年の訪日外国人旅行消費額は過去最高の4兆5,064億円だった。2017年に初めて4兆円を突破し、2018年も4兆円を超えた。
一方で、2017年に続き、2018年も1人当たりの旅行支出は減少し、速報値では前年比0.9%減の15万2,594円だった。国籍・地域別では、オーストラリアが最も高く24万2,050円、次いでスペインの23万6,996円、イタリア22万4,268円、中国22万3,640円の順で高い結果となった。
全体の旅行消費額は、中国が1兆5,370億円(34.1%)と最も多く、韓国5,842億円(13.0%)、台湾5,839億円(13.0%)、香港3,355億円(7.4%)、米国2,890億円(6.4%)と続き、これら上位5か国で全体の73.9%を占めた。
費目別にみると、2018年に最も訪日外国人が消費したのは「買い物」が1兆5,654億円(34.7%)、「宿泊費」が1兆3,222億円(29.3%)、「飲食費」が9,758億円(21.7%)だった。
「買い物」の一人あたりの平均支出は5万1千円。最も買い物で消費した国は中国で8,033億円、一人あたりの平均額も11万1千円と他国を引き離して高かった。
そして「宿泊費」の一人あたりの平均支出は4万6千円だった。最も宿泊料金を消費した国は中国で3,105億円、一人あたりの平均額は4万8千円だったものの、一人あたりの平均ではイギリスのみ10万円を超え最も多く、次いでオーストラリア、スペイン、イタリア等の欧米豪が上位を占めた。欧米豪上位の傾向は「飲食費」でもみられ、平均支出が3万4千円であるなか、スペインの6万2千円を筆頭に、オーストラリアの5万9千円、イタリアの5万8千円と続いた。
旅行消費額が大きい欧米豪市場は、伸びしろのある期待のマーケットとして注目されている。政府は2020年の訪日外国人旅行者消費額を8兆円とする目標を掲げており、引き続き個人消費額の底上げを目指す。
【参照リリース】【訪日外国人消費動向調査】2018年全国調査結果(速報)
(Livhubニュース編集部)


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