世界最大級の宿泊予約サイトBooking.comの日本法人であるブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社は1月24日、「旅のスタイルを左右するSNSの影響力について」の調査結果を公表した。
調査の結果、お気に入りのインフルエンサーから旅のインスピレーションを得る、旅行そのものを仕事にしようと考えるなどのポジティブな影響がある一方で、オンライン上の他人の目にプレッシャーを感じるようになるなど、SNSが人々の旅行スタイルに変化をもたらしていることがわかった。
まず、職業としてのインフルエンサーがより身近なものとなっていることがわかった。SNSの利用はユニークな投稿やビーチでの自撮り、家族写真のアップロードなどで十分という人が多くいるなか、世界では25%が「旅行を通じてソーシャルメディア関連のキャリアを始めたい」と回答した。一方、日本ではそのように考えている人の割合は14%だった。そして、世界では28%の旅行者、日本では15%の旅行者が「通常のフルタイムの仕事を持たなくても、旅行を通じて、インフルエンサーまたはトラベルブロガーとして生計を立てられると思う」と回答した。
続いて、旅行計画の情報収集にあたってSNSを中心に活用する人の趣向や割合が明らかになった。「有名人が宿泊したところと似た宿泊施設を探そうとする」と回答した人は世界では17%、日本では11%だった。中でも「好きな有名人やインスタグラマーが投稿した写真の再現にこだわっている」と回答した人は世界では9%であり、非常に強く影響を受けている人がいることもわかった。一方、日本では4%だった。
さらに、SNSの影響が強くなっている一方で、自身の投稿内容にプレッシャーを感じて、SNS上で見栄を張った投稿をしている人が一定数いることがわかった。例えば「実際に泊まっていない宿泊施設に、あたかも泊まっているかのような写真を撮ったことがある」人や「帰宅後もまだ旅行中であるようなフリをしたことがある」人が世界中にいることがわかった一方、日本人はその割合が世界に比べて低いことがわかった。
調査はブッキング・ドットコムによって、過去12か月の間に旅行に出かけた、または出かける予定のある成人21,500名を対象に、オンラインアンケートで2018年8月10日から30日まで独自に集計して行われた。調査対象者の国は29か国で、内訳はオーストラリア、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、中国、ブラジル、インド、アメリカ、イギリス、ロシア、インドネシア、コロンビア、韓国から1,000名ずつ、日本、ニュージーランド、タイ、アルゼンチン、ベルギー、カナダ、デンマーク、香港、クロアチア、台湾、オランダ、スウェーデン、シンガポール、イスラエルから500名ずつだった。
(Livhubニュース編集部)
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