※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事となります。
コロナ禍になってから、自宅で植物を育てることに関心を持つようになった人はいるだろうか。
第一園芸株式会社が2021年に実施した調査によると、自宅に観葉植物がある人の約30%が、コロナ禍になってから育て始めている。その理由を聞いたところ、「癒されたいので自分で購入した」という回答が最も多かったそうだ(※1)。
癒しを求めて、自分のために植物を買う人が増えるなか、旅行中の植物の世話に悩む人も出てきそうだ。愛着のある植物と、一緒に旅行に出かけたい人もいるかもしれない。ペットと泊まれる宿はあるが、植物と泊まれる宿は、あまり見当たらないのではないだろうか。
米ケンタッキー州レキシントンの観光財団であるVisitLEXは、2022年春、同市のElwood Hotel & Suitesというホテルが、世界初の”植物フレンドリー”なホテルになったと発表した。同ホテルは、植物と泊まれるプレミアムルームを用意。部屋には窓が3つあり、日当たりが良いのが特徴だ。
![Image via VisitLEX](https://ideasforgood.jp/wp-content/uploads/2022/04/VisitLEX_WFPFH_08-600-min.jpg)
Image via VisitLEX
ホテルの特別プランを利用すると、一緒に泊まる植物用の”お茶”こと栄養剤をもらえたり、ボタニカルなアメニティを使えたり、多肉植物をもらえたりと、植物好きにとって嬉しいサービスが提供される。
Elwood Hotel & Suitesの事業開発ディレクターであるバーバラ・ジーン・ジョシー氏によると、植物を取り入れたホテルの空間づくりが、すでに多くの宿泊客に親しまれているため、そこからさらに一歩踏み込んだ取り組みをしたいと考えたそうだ。
VisitLEXがこのような取り組みを行うのは、レキシントン市が緑豊かで、自然が好きな人が楽しめる地域であることを発信したいからだ。同市は3万エーカー(約120平方キロメートル)以上の牧草地に囲まれており、ハイキングや馬との触れ合いなど、動植物と出会えるアクティビティが充実しているという。
同市が提案する宿泊スタイルで注意したいのが、同じ国であっても、ある地域にいなかった生物が他の地域から持ち込まれると、もとからその地域にいる生物に影響を与える可能性がある点だ。ペットと宿泊するときにノミやダニ対策をするのと同様、慎重さが求められるだろう。
VisitLEXによると、自然豊かなレキシントン市は、春の旅行にぴったりな場所だという。馬の牧場がたくさんあることでも知られる同市に、ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「IDEAS FOR GOOD」からの転載記事となります。
※1 【第一園芸調べ】観葉植物に関するアンケート調査結果
【参照サイト】Plant-Friendly Lexington
【参照サイト】Lexington’s Newest Boutique Hotel | Elwood Hotel & Suites
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