ここで差がつく!Airbnb上級ホストが必ず用意しているアメニティとそのこだわりとは?

ゲストの滞在期間中の満足度を高める上で何より重要なのが、アメニティの充実です。アメニティは予約率を上げるためにもできる限り充実させておきたいところですが、ただアメニティの種類を揃えるだけでは他の物件と差をつけることはできません。ここではさらに一歩踏み込んで、上級ホストの人々が必ず用意している8つのアメニティと、そのこだわりをご紹介していきたいと思います。Airbnbホスト初心者の方はぜひ参考にして下さい。

ポータブルwifi

Airbnbホストであれば何としても用意しておきたいのが、持ち運びできるポータブルwifiです。訪日外国人観光客が日本滞在中に一番不便に感じることのダントツ1位は、なんといってもwifi環境です。海外であればカフェやレストラン、駅や公園などの公共施設では無料wifiを使えることが一般的ですが、日本では一部のカフェなどを除き、公共スペースで無料wifiを使えるところがあまりないのです。そのため、ポータブルwifiを無料で貸し出すとゲストからはとても喜ばれます。

「ポータブルwifiを貸し出すと盗まれるのでは?」と心配される方もいますが、日本のポータブルwifi機器は日本でしか使えませんので、基本的に盗まれる心配はありません。また、「チェックアウト後に部屋に置いていかずに、空港まで持って行かれてしまうのでは?」という懸念の声を聞くこともありますが、こちらもAirbnbの補償金制度がありますので、基本的にゲストはそのようなことをしません。ゲストの日本滞在中の利便性を考えれば、wifiの提供はマストと考えてもよいでしょう。

なお、通信料制限も契約期間の縛りもなく、万が一の際の補償システムも備えた民泊専用のおすすめモバイルwifiサービスについては「Airbnb・民泊運用に必須!おすすめのモバイルwi-fi」で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

バスタオル・フェイスタオル

さすがにバスタオル・フェイスタオルを用意しないというホストの方はいないと思いますが、差をつけるポイントはその「質」にあります。普段自宅で使用しているタオルと、ホテルに置いてあるタオルは質が大きく違うように、ゲストに対してはホテル並みとはいかないまでも、普段使いではない上質なタオルを用意しておくことをおすすめします。多くのゲストにとって、宿泊する物件での過ごし方は「お風呂に入って寝る」ことがメインとなりますから、このお風呂関連用品とベッド関連用品については多少お金をかけてでもしっかりとこだわることがゲストの満足度を上げるポイントとなるのです。

シャンプー・ボディソープ・コンディショナー

タオルと同様に、ぜひともこだわりたいのがシャンプーやボディソープといったお風呂グッズです。初心者ホストの方にありがちなのが、こうしたお風呂グッズにはあまりこだわらず、ドラッグストアなどで適当に購入してしまうというケースです。しかし、これは2つの理由で絶対におすすめしません。1つ目の理由は、タオルと同様に、ゲストにとってお風呂は宿泊中の満足度を上げるうえで重要なポイントとなっているためです。

そして2つ目の理由は、日本のドラッグストアなどで市販されているシャンプーやボディソープの中には、日本語表記しかされていないものもあるためです。ほとんどの外国人観光客は日本語が読めませんので、市販品をただ置いているだけだと、どちらがシャンプーでどちらがボディソープか分からないこともあります。

そのため、市販品のシャンプーやボディソープをそのまま使用する際は、必ず英語表記で中身がはっきりと分かるものを選ぶようにします。また、例えばお洒落でかわいいシャンプー容器などをインテリア雑貨屋などで購入し、それを置いておくというのもおすすめです。このあたりは、どこまでゲストのことを考えてきめ細かな配慮をできるかというホスピタリティの問題です。こうした少しの心遣いの有無がゲストの満足度を大きく左右することを頭に入れておきましょう。

ポリバケツとゴミ袋

民泊ホストにとって、ゲストが出すごみをどのように処理するかは大事な問題の一つです。ホストの方々の中には、「マンションのゴミ置き場に捨ててください」とだけアナウンスしている方もいるのですが、これはトラブルのもとになるので避けたほうが無難です。

まず、日本のマンションではゴミを捨てる日が決まっていることが多く、その日以外にゴミを捨てることは管理規約違反になるケースがあります。また、日本ではゴミの分別が当たり前ですが、海外から来たゲストの方々に日本のゴミ分別ルールを守ってもらうのはそう簡単なことではありません。ゴミをマンションの定めたルール通りに捨てられないと、近隣住民とトラブルにつながりますので、ここは最大限の配慮をする必要があります。

そこでおすすめなのが、部屋のベランダにポリバケツを置いて置き、ゴミ袋はその中に入れてもらう、という方法です。そのゴミを清掃会社や自分自身が回収することで、近隣の住民に迷惑をかけずにゴミを処理することができます。また、ゴミは匂いが出る可能性がありますし、袋のままだとカラスに荒らされる可能性もありますので、必ずポリバケツを用意してその中に入れてもらう、というルールを徹底しましょう。

調味料

ワンルームの場合などは基本的にゲストが部屋でご飯を作ることはあまりないのですが、特にファミリー向けの物件や一軒家などで民泊するゲストの場合、キッチンを使って料理をしたいというニーズを持っていることがあります。そのようなケースに備えて、部屋には料理が楽しめるようにサラダ油やオリーブ油、塩・コショウ、醤油など、最低限の調味料を置いておくことをおすすめします。ゲストが好きなときに日本の食材を買ってきて料理を楽しむことができる環境づくりも、他のホストと差をつけるポイントです。

家電製品の操作マニュアル

民泊ホストにとって、テレビやエアコン、洗濯機、湯沸かし器、トイレの便座、電気、給湯器など、家電製品の操作マニュアルは必須のツールの一つです。なぜなら、日本と海外では家電の操作方法が異なることが多いからです。この操作マニュアルがないと、ゲストから多くの質問が来ることになります。よくあるのは「テレビのつけかたが分からない」「お湯が出ない」といったものです。

特に大事なのは「お湯の出し方」で、ホテルであればお湯は簡単に出ますが、日本の比較的新しいマンションの場合、給湯システムの電源をオンにしておかないとお湯が出ないケースがあります。こうした日本ならではのシステムを初めての海外の方は理解していませんので、丁寧に分かりやすいマニュアルを用意しておく必要があります。

また、エアコンの使い方も重要です。日本のエアコンは海外の製品と比較して非常に優れており、ドライや除湿などとても細かい設定ができるのですが、海外の人からすると日本のエアコンのリモコンはボタンや機能が多すぎて何が何だか分かりません。リモコンも日本語表記だけのケースがほとんどだと思いますので、しっかりとマニュアルを用意しておきましょう。

このように、ゲストの立場に立って親切なマニュアルを準備しておくと、ゲストからの余計な問い合わせが減り、ゲストの負担だけではなくホストの負担も減らすことができるのです。

収納ボックス

収納ボックスは、民泊ホストの視点からぜひとも置いておきたいグッズの一つです。リモコンやポータブルwifi、家電操作マニュアルなどを全てまとめて収納できるボックスをリビングの机の上などに置いておくことをおすすめします。こうすることで、清掃時によくある「部屋のリモコンがない」「wifiのコードがどこにあるか分からない」といったもの探しの手間を省くことができます。特にwifiの充電コードなどは要注意です。こうしたグッズはゲストに聞いても最後にどこに置いたか覚えていないことが多いですし、紛失したと思って新しいものを購入した後に、洗面台の下に置いてあったことに気付いたといったことが起こります。

リモコンや備品関連を全て収納できるボックスを分かりやすい場所に置いておき、可能であればテプラなどで各機器の収納場所まで細かく指定してあげると、紛失されるリスクもなくなりますし、ゲストがチェックアウトする際のチェック機能を兼ねることもできます。

予備の電池・電球

シャンプーや石鹸、トイレットペーパーなど消耗品の補充はもちろんなのですが、それに加えて絶対に用意しておきたいのが、予備の電池や電球です。これらをゲストの見えないところにしまっておきましょう。宿泊中に「電球が切れた」「電球がカチカチ言い出した」「リモコンが作動しない」といったトラブルが起こった際に、ゲストが自分自身で補充できるようにするのが目的です。

ゲストの立場からすると、自分で電球や電池を取り替えることぐらいは何の問題もなくやってくれますが、仮に予備の電池や電球が手元になく、一晩中エアコンが使えない、電球がつかないなどの事態に陥ったら最悪です。電池切れ、電球切れはそうあることではありませんが、運悪くゲストの滞在中に切れてしまう可能性は十分にありますので、もしものときに備えておくだけでも安心です。

ポイントはゲストの視点に立つこと

いかがでしたでしょうか?アメニティを充実させる際のポイントは、徹底的にゲストの視点に立ってみることです。特に意識するべき点は、海外と日本では生活に関する常識が異なるということです。

日本人の我々からするととても便利な家電を彼らが同じように操作できるとは限りませんし、日本の製品やサービスは日本語で溢れており、海外の人向けに最適化されていないということを十分に意識する必要があります。

そのうえで、ホストの立場から「いかに物件運用の手間を省くか」という視点でアメニティを充実できるようになれば、もうあなたも立派な民泊ホスト上級者です。アメニティは他の物件と差別化し、ゲストの満足度を高める鍵を握るポイントでもありますので、ぜひこだわりを持って独自のアメニティ戦略を考え、実行してみましょう。

(Livhub 編集部)

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