北海道檜山郡江差町は、毎年9月に開催する「江差追分全国大会」に伴い、町内での宿泊場所不足解消に向け今年から初めて「イベント民泊」に取り組むことを函館新聞が6月3日付けで報じた。
イベント民泊は、行政が認めた年1回のイベント開催時に宿泊施設が不足する地域で、旅館業法許可がなくてもガイドラインに従い旅行者に民家が宿泊サービスを提供できる期間限定の仕組みだ。
今年で55回目の開催となる「江差追分全国大会」は江差追分日本一の「のど自慢」を競う大会だ。江差追分は現在ブラジルやハワイ、ロサンゼルス、サクラメント、サンフランシスコの海外5支部を含め総支部数は160支部、追分人口は3,200人にも及んでおり、大会には国内外から予選を突破した参加者が集う。そのため、遠方からの出場者や観客らの宿泊先の確保が長年の課題となっていた。
江差町によると、町内の宿泊施設は9施設126室。収容規模は310人程であり、例年満室が相次ぎ、近隣町のほか函館などに宿泊拠点を置いて江差に通わざるを得ない状況に陥ることもあるという。
江差追分会などは昨年から同制度の内容について6月の町広報誌に「自宅提供者を募集します」と周知している。イベント民泊の期間は大会前後に合わせた9月14~18日で、食事提供のない素泊まりが基本だ。有償の幅などは個々に対応する。自宅を提供する町民(一次募集)を今月30日まで募集している。
【参照記事】江差追分全国大会時の宿不足、「イベント民泊」で解消へ
【参照ページ】江差追分全国大会
【関連ページ】北海道の民泊・旅館業簡易宿所に関する条例・法律・規制
(Livhubニュース編集部 平井 真理)
平井 真理
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