建設業界に特化した技術系人材サービスのエヌ・アンド・シーは1月29日、東京圏・大阪圏に住む 20 歳~59 歳の男女を対象に民泊に関する意識調査を行った。
昨年、大阪府や東京都大田区では、一定の条件のもとで民泊を認める条例、いわゆる「民泊条例」が可決された。回答者2,000名に、大阪府や東京都大田区で「民泊条例」が可決されたことを知っているか聞いたところ、「大阪府で民泊条例が可決されたこと」では、全体の認知率は50.7%、大阪圏での認知率は56.4%となり、「東京都大田区で民泊条例が可決されたこと」は、全体の認知率は40.2%、東京圏での認知率は44.9%となった。

「民泊の貸し手になること」は5人に1人、「宿泊者として民泊を利用すること」出張族の3人に1人が興味を示した。「自分が宿泊者として民泊を利用すること」について注目すると、28.3%が「興味あり」と回答。男性では28.9%、女性では27.6%となり、男女による差はみられなかった。

男性と女性では民泊に求めるものに微妙な差がある。宿泊者として民泊を利用することに興味がある人(565名)に「民泊をするなら、どのようなところに民泊したいと思うか」を調査したところ、「部屋がキレイなところ」が最も多く74.3%、次いで、「安いところ」が65.5%、「トイレやお風呂がキレイなところ」が64.1%、「交通の便が良いところ」が47.8%、「目的地に近いところ」が46.7%と続いた。男女別にみると、「部屋がキレイなところ」(男性66.4%、女性82.6%)や「トイレやお風呂がキレイなところ」(男性53.3%、女性75.4%)は女性のほうが高くなり、女性では、「トイレやお風呂がキレイなところ」が「安いところ」(65.2%)よりも高くなった。女性は、宿泊料金よりも部屋や水回りのキレイさを重視するようだ。

女性が民泊での宿泊先に求める水準は、男性よりも高い。「冷暖房設備があるところ」(男性34.3%、女性55.1%)や「ベッド・寝具の質が良いところ」(男性21.8%、女性38.4%)といった部屋の快適性に関する項目、「交通の便が良いところ」(男性39.1%、女性56.9%)や「目的地に近いところ」(男性37.4%、女性56.5%)といった宿泊先の利便性に関する項目でも女性のほうが高くなった。民泊だからといって、快適性や利便性に妥協する女性は少ないようだ。

また、女性に的を絞って見ていくと、世代によって求めるものが大きく変わる。20代女性では、「安いところ」が75.9%となり、全体より10ポイント以上高くなった。若い女性にとっては、宿泊料金も重視すべき点だ。また、50代女性では、多くの項目で全体よりも水準が高くなったが「おいしい家庭料理が出てくるところ」でも全体より10ポイント以上高い38.2%になった。50代女性には、宿泊先で家庭料理が味わえるタイプの民泊を希望する人が一定数いることが伺える結果となった。
【参照リリース】「空き家・空きビルのリノベーションと民泊に関する意識調査」
(Livhub ニュース編集部 平井 真理)


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