民泊×ホテルのハイブリッドなIoTホテル「Minn」が大阪にオープン

Minn

株式会社SQUEEZE(以下、SQUEEZE)は9月15日、IoTを活用した宿泊特化型ファミリー向けホテル「Minn(ミン)- your second home」を大阪市内にグランドオープンしたことを公表した。ホテルの特徴は、オペレーション体制を含め宿泊施設がミニマル(minimal)であることから「inn」を、また「家族みんな」で泊まれる部屋であることから「Minn」をとった、「Minn」という名前に現れている。

Minnは、グループ利用・ファミリー利用の訪日外国人旅行者をメインのターゲットとしたIoTホテルだ。客室は、民泊において需要の高い3名以上の宿泊に対応した全室30㎡以上と広めに設計し、余計なものは置かないものの、ライフスタイルの延長にあるキッチンやリビングなどを備えている。その狙いは「暮らすような宿泊」そして「Second Homeのような施設」という2つの客室コンセプトにある。カップルや、友達同士、または家族でも、何度も気軽に訪れたくなるまさにミニマルな部屋に仕上がっている。

Minn 客室 Minn 客室

一泊の料金は12,000円から33,800円程度。複数の世界トップクラスのホテルにも導入されている「Handy」を導入しており、宿泊者は市内と国際通話、インターネットが無料で利用可能だ。

handy

運営コンセプトは「IoTの活用」だ。SQUEEZEが運営する宿泊事業者向けクラウドソーシングサービス「mister suite」を活用し、民泊仲介サイトとOTA(オンライン旅行会社)両方への掲載と、その予約管理を行うことで管理の効率化と高い集客力を見込んでいる。

IoTの活用による利用客側のメリットも大きい。事前クレジット決済や、スマートロックによるセルフチェックインが可能であるため、フロントでのやり取りが必要なくなる。はじめて日本に遊びにきた訪日客でも気軽に足を運べるホテルといえるだろう。

Minnのもうひとつの特徴はホテルと民泊のいわゆるハイブリッド型の宿泊施設であることだ。2018年に施行が予定される住宅宿泊事業法(民泊新法)では、民泊の年間営業日数が180日に限られる。民泊として運営できない期間に、物件をどのように活用するかが課題となっており、SQUEEZEが提案する一つの形として開発された宿泊施設がMinnである。今後の展望には、旅行者だけではなく民泊運営者や、新規参入者からも期待がかかっている。

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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