民泊物件専門の不動産ポータルサイト「民泊物件.com」を運営する株式会社スペースエージェントは1月10日、株式会社ベクトル(以下、ベクトル社)、株式会社マーケットエンタープライズ(以下、マーケットエンタープライズ)、株式会社ショーケース・ティービーのコーポレートベンチャーキャピタルである株式会社Showcase Capital(以下、Showcase Capital)を引受先とする第三者割当増資を完了し、資金調達を実施したことを公表した。
資金は主力事業である民泊物件.comと、開発中の新規事業を拡大させるためのシステム開発、広告宣伝、人材確保の加速に充てられる。民泊物件.comは、全国の家主・不動産会社から提供された民泊事業で利用可能な転貸可能物件のみを集約しインターネットを通じて民泊事業者に提供するサービスだ。サービス開始から1年で民泊事業者会員数11,000人、物件掲載数約4,400件を達成し、民泊に特価したWEBサービス・メディアの中で国内最大規模となった。今回の資金調達により大幅な機能強化や、民泊物件.comのiOSならびにAndroidアプリの提供が行われる。また、合法民泊への名義貸しサービス「SPACE INN」の強化も図る。
引受先各社との取り組みについては、Webマーケティングやデータマーケティングに強みがあるベクトル社とは民泊物件.comの利用者数増加に向けたマーケティング強化を行う。また、インターネット、モバイル分野におけるベンチャーキャピタル投資を行うShowcase Capitalとは、不動産サービスにおけるシステム連携・協業、および、WEBサイト最適化サービスによる民泊物件.comのCV率(成約率)向上を目指す。
このほか、リユース事業やレンタル事業に強みのあるマーケットエンタープライズは、今回の出資でシェアリングエコノミー領域におけるシナジー効果に期待を高めている。民泊向けリユース設備商品や利用者向けレンタルサービスを民泊物件.comを通じて提供することで新たな付加価値創造を支援していく見通しだ。
なお、今回の調達総額は非公開となっている。機能性、利便性などの向上により「国内最大規模」に見合った整備を進め、新たな展開に備える構えだ。
(Livhubニュース編集部 平井 真理)


最新記事 by Livhub 編集部 (全て見る)
- 「夏のサントリーニ島はおすすめしません」仏・旅行会社が人気観光地を“ディスる”広告を出したワケ - 2025年7月3日
- オーバーツーリズムを超えて「人口過多」のバリ島。観光は悪なのか - 2025年6月25日
- 「原風景を守る」ための地域需要を。バリ島のハイパーローカルなレストラン - 2025年6月25日
- アジアの旅を、未来へつなぐ学びの場。GSTCとAgodaによるサステナブルツーリズム・アカデミーが開校 - 2025年6月25日
- 森林浴:森とのつながり、その過去、そして私たちの未来 - 2025年3月17日